「展示」と「展覧」と「展観」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「展示」は、品物や作品を並べて一般の人に見せることです。

英語では「exhibition」「display」で表されます。

「一流の画家の絵を展示する」は「exhibit the paintings of first-rate artists」です。

「展示即売会」は「a display with the exhibits on sale」で表されます。

「展覧」は、物品や作品を並べて見せることです。

英語では「exhibit」「put on exhibition」「display」「show」で表されます。

「展覧会に絵を出す」は「put a painting on display at an exhibition」です。

「展覧会」は「an exhibition」「an exhibit」「a show」です。

「展観」は、広く一般に見せることです。

英語では「展覧」を意味する「exhibit」「put on exhibition」「display」「show」で表されます。

「展示」の意味

「展示」は、品物、特に、作品や研究資料などを並べて一般の人に見せることです。

以下のように使います。

展示即売会 新製品の展示 展示会場
展示品 見本を展示する 陶磁器の展示 国宝の展示がある

<示の漢字>
字義は「しめす」「しめし・教え」です。

解字では象形です。

「神に生贄をささげる台」の象形で、「祖先神」を意味します。

また、「指」に通じて、「しめす」を表します。

「展覧」の意味

「展覧」は、物品や作品を並べて見ることです。

または見せることです。

以下のように使います。

秘蔵の絵画を展覧に供する 盆栽を展覧する
展覧会 展覧会場 国宝の展覧がある

<覧の漢字>
字義は「みる」「ながめ」です。

解字では、「見+監」で構成されます。

「監」の部分は「鏡に映してみる」を表します。

これにより「みる」を意味します。

<関連語>
「出品」は、展覧会などに物品や作品を出すことです。

「展覧会に出品する」「出品点数」のように使います。

「陳列」は、人に見せるために物品を並べることです。

「美術品を陳列する」「陳列棚」のように使います。

「展観」の意味

展観」は、以下のような意味です。

①広げて見せることです。

②広く一般に見せることです。

「展覧」と同じ意味です。

以下のように使います。

古文書の展観 展観場 国宝の展観がある

<観の漢字>
字義は「みる」「しめす・みせる」「ありさま・様子」「見方・意識」「宮門の左右にある高いものみ台」
「見晴らし台」「寺・道教の寺」「易の六十四卦の一つ」です。

解字では、「見+?」で構成されます。

「?・かん」の部分は「目の周囲の赤いコウノトリ」の象形です。

これにより「コウノトリのように目を大きく開いてよく見る」を表します。

「展示」は 品物や作品を並べて一般の人に見せること、「展覧」は 物品や作品を並べて見せること、 「展観」は、 広く一般に見せることです。

「展示」「展覧」「展観」「ディスプレイ」は、類語です。

「出品」「陳列」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「特定の場所を設けて、物品や作品などを並べて人々に見せること」です。

「展示」「展覧」「展観」「ディスプレイ」のうち、「展示」が最も一般的です。

「展示」「展覧」「展観」には、一般の人に公開するというニュアンスが含まれます。

「ディスプレイ」は、人目を引くことを目的としています。

そのため、物品の並べ方や飾り方に工夫を凝らします。

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