「とても」と「かなり」と「随分」と「相当」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

とてもは「程度が高いこと」。

「大変に」と言い換えると分かりやすい。

かなりは「量が多いこと」。

「多量」と言い換えると分かりやすい。

随分は「度が過ぎていること」。

「過度」と言い換えると分かりやすい。

相当は「過度に量が多いこと」。

「大量」「過度」と言い換えると分かりやすい。

これらの言葉はすべて標準より程度や量などが、過ぎている状況を表す言葉になります。

「とても」は程度が高いこと

「とても」は普通より以上の程度のことを言います。

「この服はお客様にとてもお似合いですよ」「とても素敵な感じの人」「この価格ではとてもじゃないが工事が出来ません」「とても大変なことをしようとしている」「この子は我儘でとても手に負えません」「とても値段が高くてびっくりします」「エレベーターの穴はとても深い」などと使います。

「かなり」は程度や量が過ぎていること

「かなり」は過度のことを言います。

「かなりの降雨量」となれば大雨のことになります。

「かなりの人出」や「かなりの量」なども想定を超す量になるのです。

「かなり苦労した」「かなりのものだ」「かなり我慢した」「かなり痩せた」「かなり太った」「かなり頑張っていた」「かなり近寄ってきた」「かなり痛んでいる」「かなり悪いようだ」などと使います。

「随分」も過度のこと

「随分」は想定外のことになること、過度になることなどを言います。

「またのんびりと随分遅く来たな」「賞与を随分もらった」「あら、随分ね」「予想以上に随分と費用がかかった」「これは随分と良い値だ」「あなたも随分と苦労したんだね」「競馬で随分儲けた」「警察官は職質で随分しつこく聞いていた」「随分程度が高い」などと使います。

「相当」は予想外のこと

「相当」を程度のことで使う場合は過度のことになります。

「身体の状態は相当悪いのか」「相当無理をしてお金を工面したようだ」「相当のことはしてもらわねばならない」「相当迷惑をしているのだ」「相当金を払ったようだ」「相当我慢をしていた」「相当恥をかかされた」「これは相当の値打ちものだ」「相当張り合ったが根負けした」などと使います。

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