お門違いは「物事において間違った方向を目指してしまうこと」。
本人は気付いていないものの、実は間違った方向に進んでいるようなケースで使っていく言葉と言えます。
見当違いは「推測や判断を間違えること」。
判断を間違えるという意味では、目指す方向を間違えるお門違いとかなり意味が似ている状況と評価できます。
お門違いと使い分けが難しいと感じるかもしれません。
「お門違い」の意味
お門違いとは、物事において間違った方向を目指してしまうことです。
本人は気付いていないものの、本人が目指している方向とは違うところに進んでしまっている、そんな状況と使っていく言葉になります。
後に間違っている事実に気付くこともありますけど、気付かないでそのまま進んでいくことも十分にありうると言えるでしょう。
「見当違い」の意味
見当違いとは、推測や判断を間違えることです。
推測や判断を間違えている状況を指しており、本人はそれに気付いていないケースで使用することが多いです。
したがって、見当違いという言葉は周囲の人間が使うことが多く、本人が自ら使用するケースは稀です。
ここに関しては重要なポイントと評価できるので、頭に入れておいてほしいです。
「お門違い」と「見当違い」の用法や用例
「いやいや、それはさすがにお門違いだろう。
私たちが目指しているのは本来はそういった部分ではない。
どんどん当初の目的からずれているが、そろそろ軌道修正しないと。」
「君の推測は見当違いだろう。
だって、君が前提としている事実それ自体が間違っているのだから、そこから導き出される結論も当然間違ったことになってしまうよ。」
お門違いと見当違いはともに間違えること
お門違いと見当違いについては、間違えるという部分で同じ意味となっています。
しかし、お門違いは進むべき方向、見当違いは推測や判断に対して使っていくので、その点で大きな違いがあります。
したがって、お門違いと見当違いは使用する場面に違いがあるので、そういった点を認識し、適切に使い分けていく必要性があると言えます。