「家業」と「稼業」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

家業は「父親の自営的仕事のこと。」

「実家商売」と言い換えると分かりやすい。

稼業は「生きていくために行う仕事のこと」。

「正業」と言い換えると分かりやすい。

稼業は父親の仕事のことで、代々続いているものもあり、自営業もあり、製造業もありとなんでもあるのですが、実家が正業としている仕事のことを言います。

稼業は正業のことで、真っ当な仕事のことを言います。

「家業」は親の仕事のこと

「家業」は親、特に父親が行っている自営的な商売のことを言います。

何代目当主がいるような仕事もあれば、零細企業もあります。

跡継ぎがいなければ「廃業止む無し」と言う事情があることが多いので、「家業」を継ぐために今の会社を辞める人も多いのです。

創業者から二代目、三代目と続くことは珍しくありませんが、100年も続くことは稀になります。

1代で50年続くことは有っても、二代目が潰すことはあり得ます。

「稼業」は仕事のこと

「稼業」は仕事のことを言いますが、良く使われる例として「役者稼業」があり、どちらかと言うと卑下している様に聞こえます。

「サラリーマン稼業」ならだれでもしていることですから、普通です。

「~稼業」と言う使い方は、自分の仕事を自重気味に言う場合がほとんどです。

「下請けを稼業にしていると、いやになることが多い」と使います。

「家業」と「家業」は同音異義語

「かぎょうは何ですか」と聞かれると「家業」なのか「稼業」なのがとっさには分かりません。

老舗の「家業」ならすぐに分かりますが、普通「仕事」のことを「稼業は何ですか」とは聞きません。

「仕事は何ですか」と聞きますから「稼業」と言う言葉は、相手が質問で使うのではなく自分が使う言葉になります。

「しがないサラリーマン稼業ですよ」と自嘲して言うのです。

「家業」と「稼業」とは

「家業」は親が行う仕事のことです。

老舗なら「お前は何代目なのだから」となり引継ぎますが、普通は跡継ぎ問題が必ず起きるものです。

「家業を継ぐ・継がない」で運命は分かれます。

「稼業」は自分が仕事を他人に紹介する時に自嘲的に使う言葉になります。

「しがない役者稼業」「気楽なサラリーマン稼業」「みじめな下請け稼業」などと使います。

最新の記事はこちらから