「直言」と「小言」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

直言は「相手に要求をはっきり言うこと。」

「要求」と言い換えると分かりやすい。

小言は「相手に批判的なことを言うこと」。

「批判」と言い換えると分かりやすい。

日本人は相手の気持ちを忖度する余り、ハッキリとものを言わない傾向の国民になります。

外国人はものをハッキリと直言するのです。

国民性の違いがあり、直言は余り行われません。

小言は目下の者に間違いを糺す意味でするものですが、年寄りがしつこくすることは嫌われるものになります。

「直言」は進言のこと

「直言」は言いにくい相手でもものを言うことです。

言い難い目上の人に対して「直言」する時は、希望が通らない時、間違えたことを言われたとき、納得できない人事があったときなどになります。

良いことの「直言」はなく、どちらかと言えばネガティブな内容になります。

思い切って進言に及ぶこと、昔の直訴の様なものです。

「小言」は高齢者の説教のこと

「小言」は目下の者に行う説教です。

必然的に高齢者のする説教になります。

最近は高齢者もおとなしくなり、昔の様に小言幸兵衛が少なくなったと言えます。

物事の是非をくどくどと説明することで、聞いている方はいい加減にしか聞いていません。

面と向かって言えない時は一人言の様に小言を呟くのです。

大抵は自分の経験でこれはこうあるべきだ、これが正しい、やっていることはなっていない、間違っているなどと年下のものに言うのです。

「直言」は目上に言う「小言」

「直言」は目上に対する「小言」の様なものです。

「直言」は要求ですが、「小言」も言わば目下への批判とともに要求になります。

「部長は皆のために給与を少し上げて下さいと、社長に直言してくれた」「社長は直言を聞き入れて、給与の改定をしてくれた」などと「直言」は管理されている人が権限のある人にする要求なのです。

「国会議員秘書は議員の不都合な行為は直言して糺す必要がある」「秘書の直言を聞き入れず、暴力をふるった」などと使います。

「直言」と「小言」とは

「直言」は目下の人が目上の人に行う要求のことです。

いくら「直言」をしてもワンマン社長であるとバワハラで逆に疎外されてしまいます。

昔の大久保彦左衛門の様にはいきません。

「小言」は目下の者にする行為です。

批判と要求が主なものになります。

「それはこういう理由で駄目なので、これからはこのようにしなさい」と言うものです。

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