「剣術」と「剣道」の違い・意味と使い方・由来や例文

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剣術は、刀剣を用いる古武術です。

西洋では、その名の通り「剣」を使いますが、日本では「刀」を使用します。

古くは、戦に向かうための稽古などで用いられたものが、現在では精神鍛錬の一環として行われているものが多くなっています。

剣道は、剣術を母体とするスポーツ・競技となっており、防具を着用して互いに技をかけあう競技であり、学校でも取り入れられています。

剣術とは

剣術とは、日本では刀剣や竹刀を用いて行う古武術です。

もともとは武士が稽古のため、もしくは形の習得のために剣術を実践していました。

現在では、多くの流派に分かれており、精神鍛錬のために日々剣術を行っている人もいます。

剣術では形稽古と竹刀稽古がみられ、自分が習得した技術を磨くためであったり、竹刀を用いて打ち込みを行ったりします。

剣道とは

剣道とは、従来の剣術を競技として発展されたものであり、全日本剣道連盟が定義したものとされています。

防具を着用の上、防御をしながらも、竹刀を用いて「面」「胴」「小手」「突き」と攻撃をすることでポイントを獲得していきます。

技をかけた際に、有効打突として「一本」をとったときには、その時点で勝負が決まったということになります。

剣術と剣道の歴史

剣術は、本来武士の鍛錬のために発展してきたものであるため、精神鍛錬・技術習得のための実践的な稽古を重ねるものでした。

江戸時代には約700超の流派が誕生しましたが、このとき武士が剣術の道場を開き、広く農民たちに門戸を開いたことから、剣術が一層広まってきました。

明治期には「剣道」として警察や学校にも導入されました。

なお、全日本剣道連盟では、剣道は「武道」であるとしています。

剣術の中でも竹刀稽古にルーツをもつもので、複数の流派が集合して確立していきました。

そのために、柔道の嘉納治五郎のような特定の創始者が、剣道には存在しません。

剣術と剣道の特徴

剣術は神道一心流、示現流、薬丸自顕流、天然理心流など、約700の流派に分かれており、それぞれの流派で特有の稽古や技が存在します。

しかし、剣道は、多くの流派の中でも竹刀稽古に着目して統一した形式にしたことで、現在では競技種目としても知られるようになりました。

しかし、剣術も剣道も、競技として親しむだけではなく、自分の身体のみならず精神を鍛えるために行うという人も多く見受けられます。

このように、技術の習得と向上だけではなく、精神統一という点では、剣術も剣道も共通項があると思います。

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