反射は「光や音がものにぶつかり跳ね返ること。」
「跳ね返り」と言い換えると分かりやすい。
輻射は「電磁波がものにぶつかり熱になること」。
「衝突熱」と言い換えると分かりやすい。
反射は光や音が跳ね返る現象のことで、その程度を反射率と言います。
輻射は太陽や遠赤外線ストーブが出す電磁波を受けて、熱として感じることです。
「反射」は透過率や吸収率が低いこと
「反射」は光や音の跳ね返りですから、「反射率」が高いことで、反対に「透過率」や「吸収率」が低いことになります。
例えば、鏡は「反射率」が非常に高く、「透過率・吸収率」は極端にひくくなり、ガラスは「吸収率」が低い分「透過率」と「反射率」が高くなります。
黒いものは「吸収率」が高いので黒く見え、「反射率・透過率」はほとんどないのです。
「輻射」は電磁波
「輻射」は電磁波が金属原子や水分子に衝突して熱に変わることです。
電子レンジの原理はそこにあります。
電子レンジにアルミホイルや金属メッキものを入れるとマイクロ波が金属原子に反応して発火することがありますが、なければ中のものの水分子に当たり熱になるのです。
太陽が暖かいのも遠赤外線ヒーターが暖かいのも輻射により、人体の水分子が熱を持つからです。
電磁波の「反射」と「輻射」とは
「電磁波」は範囲が広く光も遠赤外線も電波も含みます。
太陽光も電磁波と考えれば、地上のものが熱を帯びるのも理解出来ます。
極寒の宇宙空間を飛んできた光は地上に到達して初めて熱になるのです。
光やマイクロ波などの電磁波は反射も輻射、透過・吸収などの現象はあります。
光などが当たり金属が光り熱くなるのは、反射と輻射のためです。
「反射」と「輻射」とは
物にあたる光などは「反射・吸収・透過」と言う現象があり、その程度により、物質の性質が決まります。
電磁波も同じで、X線などの様に透過率の高いものや、遠赤外線の様に吸収率の高いものもあります。
可視光線は反射率・吸収率によりものの色が決まるのです。
電磁波も吸収率が高いと中の電子や水分子に反応して輻射熱を出します。