危機は「危険や不安といった感覚が芽生えてくるような状況のこと」。
一般的には危険といった状況と同じですが、不安を感じるような部分が特徴的な言葉と言えます。
危難は「生命が危ないと感じられる状況のこと」。
危険である点は危機と同じですけど、生命が危ぶまれる状況なので、そういった面は危難ならではの特徴として覚えておくべきと評価できるでしょう。
「危機」の意味
危機とは、危険や不安といった感覚が芽生えてくるような状況のことです。
何らかの状況に際して、このままだと危険である、そして不安であるという感覚があったときに、危機という言葉を使用していくのです。
危機と言える状況に関してはそこまで頻繁に遭遇することはないものの、全くないとも言い切れないので、多少なりとも馴染みは感じられるでしょう。
「危難」の意味
危難とは、生命が危ないと感じられる状況のことです。
生命の危険性が現実的に存在しているような場面で使っていくので、危機よりも危難の方が危険性は高く、より不安を感じやすい状況と言えるはずです。
危機と意味は似ていますけど、危険性のレベルが違っているわけです。
危難と言える状況に遭遇するケースはなかなかありません。
「危機」と「危難」の用法や用例
「ヤバイよ。
明日で夏休みは終わりだが、まだ宿題をほとんどやっていない。
このままだと先生に何を言われるか分からない。
これは本当に危機的状況と言えるだろう。」
「俺は以前、かなりの危難な状況に陥ったことがある。
というのも、自宅のマンションのエレベーターが壊れて止まってしまったんだ。
結果的に助かったけど、当時はこのまま動かなかったらどうしようと思ったよ。」
危機と危難は危険性のレベルに違いがある
危機と危難は似ている言葉ですけど、どのくらい危険かという部分に違いがあります。
危機は割と日常的な危険性を表しており、不安になることはあっても、生命の危険性が存在する状況ではありません。
しかし、危難に関しては非日常的な危険性を表す言葉で、生命が脅かされる可能性もあるので、そこは危機と違う部分と言えるでしょう。