「由緒」と「端緒」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

由緒は「物事の訳のある発祥のこと。」

「縁起」と言い換えると分かりやすい。

端緒は「物事のスタートのこと」。

「始まり」と言い換えると分かりやすい。

由緒の「緒」は発端、「由」は訳と言うことですから、何らかの訳を伴う物事の始まりのことを言います。

「由緒正しい家柄」などと言います。

「端緒」は単に物事の始まりのことです。

「由緒」は理由ある始まり

「由緒」は何等かの事情や理由がある、物事の始まりのことを言います。

なぜそれが作られたのか、なぜ始まったのかなどのことで、古い寺院や神社の起源の話によく使われます。

「由緒ある」「由緒正しい」と使われます。

「日本の有名な寺院は皆、由緒ある寺になる」「何代も続く家柄は必ず何らかの由緒を持っている」などと使います。

「端緒」は単なる始まり

「端緒」は物事の始まりのことです。

「端・緒」とも始まりを意味する言葉です。

また、「たんしょ・たんちょ」とも読みます。

例えば「この事業もようやく端緒についたばかりだ」「新証拠は未解明事件を解決する端緒を開く」「堤防が決壊したことを端緒に、大量の水が住宅街に流れ込んだ」「この離婚裁判は夫の不倫が端緒になっている」などと使います。

「由緒」は訳、「端緒」はきっかけ

「由緒」も「端緒」も始めに関わる言葉ですが、「由緒」はことの起こりに関する経緯のことで、「端緒」はことの起こりそのものや、きっかけとなる出来事などを指します。

「~~が端緒となって」「~~を端緒として」「端緒につく」などと使います。

同じような意味の言葉では「きっかけ・手始め・皮切り、口火、発端」などがあります。

「由緒」と「端緒」とは

「由緒」は発祥に関わる事情・経緯・訳・理由などのことです。

歴史ある古刹や神社、建物、記念物、遺跡、文化遺産などには必ず「由緒」があるのです。

「由緒正しい」「由緒ある」と使います。

「端緒」は物事の始まりのことです。

ある出来事やきっかけとなるものが、引くがねとなって始まるということです。

「~事件が端緒となって」などと使います。

最新の記事はこちらから