汚名は「不名誉、悪い評判のこと」。
一般的には人間に対して使われます。
ただ、事実ではない場合も含まれるのです。
汚名返上という言葉が非常に有名と言えるでしょう。
面汚しは「名誉を傷つけること、面目を失わせること」。
使用する対象は微妙に違うものの、大雑把に言えば汚名と同じような意味と解釈できます。
面汚しという言葉はやや乱暴な印象を生むと言えます。
「汚名」の意味
汚名とは、不名誉、悪い評判のことです。
一般的には人間に対して使われる言葉ですけど、その不名誉や評判の内容は必ずしも正しいとは限りません。
単なる噂のレベルだったり、嘘であるケースも含まれるでしょう。
ただ、本人にとってみれば自分の名誉にかかわる問題ですから、無視できない場合も含まれるので、重要な問題になるケースも多いです。
「面汚し」の意味
面汚しとは、名誉を傷つけること、面目を失わせることです。
名誉を傷つける、面目を失わせる存在そのものに対して使うことが多いです。
特定の存在がいることで、その存在と同じ扱いを受ける存在の名誉が傷つけられたりするわけです。
したがって、巻き込まれた人たちが、その原因となった人に対して面汚しと罵る形になります。
「汚名」と「面汚し」の用法や用例
「1度汚名を着せられると、それを完全に拭うまでにはかなり時間がかかってしまう。
特にその汚名自体が嘘であったときには、本当に怒りがこみあげてくるだろうな。」
「うちの会社で横領を行った奴がいたらしいが、そいつのせいでうちの会社の評判が悪くなるし、同じ会社で働いている俺まで白い目で見られて散々だよ。
あの面汚しには恨みしかないな。」
汚名と面汚しは使い対象に差がある
汚名は不名誉なこと、悪い評判そのものを指していますが、面汚しは名誉を傷つけることをした本人に対して使っていきます。
したがって、それぞれは使用する対象に差がある状況と言えるのです。
だから、似たような意味に見えるかもしれないですけど、実際にそれぞれを使用していくときには注意点があるということで、ここは知っておきましょう。