「首」と「雁首」の違い・意味と使い方・由来や例文

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首は「胴体と頭をつなぐ円柱形の部分のこと、または頭のこと」。

「頭支え」と言い換えると分かりやすい。

雁首は「キセルの先頭部分のこと」。

「火入れ部」と言い換えると分かりやすい。

首は体の一部として頭を支えている大事な部位です。

喉や喉仏・脊椎・頸動脈など重要部位が集まっている所です。

雁首はキセルの頭部分でタバコを入れて火を付ける部分のことです。

「首」は頭

「首」は頭を支えていますが、頭そのものと言う意味でも使われています。

「罪人の首を切る」「会社を首になった」「首を差し出せ」「首をかしげる」「首をうなだれる」などは頭のことを言っているのです。

「首」のことを言う場合は「首が細い」「首が長い」「首が太い」「首回り」「首が曲がる」などになります。

「首」は頭についているものですから、同一視をしてもおかしくありません。

「雁首」はキセルの頭

「雁首」は雁の頭が、伸びた首から直角に折れ曲がっている外観から、キセルの先頭部のことを言う様になりました。

ひいては数人が謝るために正座して首をうなだれる様子も似ていることから言うようになったものです。

何か失敗・失態をした目下の人に対しての揶揄・卑下の言葉になります。

「揃いも揃って雁首を並べやがって情ない」と使います。

叱るには「首」より「雁首」

叱りつける場合は、目下の人に対しては「首」より「雁首」と言う方が似合っています。

例えば昔の渡世人一家の親分が言うセリフのように「揃いも揃って雁首を並べやがって!」と言う方が「揃いも揃って首を並べやがって!」より迫力があるというものです。

親分はいつもキセルを持っていますから、キセルの雁首を連想したのでしょう。

「首」と「雁首」とは

「首」は頭と胴体を結ぶ重要器官のことです。

「首」と頭は繋がっていることから、「首=頭」と使う場合が多いのです。

多くの慣用句はそのようになっています。

「会社を首になった」「首を差し出せ」など。

「雁首」は「首」がうなだれている様子から来た言葉ですが、当然頭がうなだれていることですから、「首=頭」と使われています。

「雁首」はキセルの頭部分が雁の首から頭への形が似ていることから付いたものです。

同じように雨どいの排出口も曲がっていることから「雁首」と呼ばれます。

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