和解は「争っていた当事者が仲直りをすること」。
何かをきっかけにして、仲が元通りになるような状況で使っていきます。
仲直りという表現も使うことができるでしょう。
示談は「特定の争いごとを表沙汰にしないように解決を図ること」。
当事者間だけの話にするように、周囲にはばれないように解決をしようとする際に示談という言葉を実際に使っていくのです。
「和解」の意味
和解とは、争っていた当事者同士が仲直りをすることです。
何らかの理由により、喧嘩をしていた、争いをしていた状況だったのが、結果的に仲直りした、仲が元に戻ったと言えるケースで使っていきます。
ただ、和解という言葉はやや難しい言葉であり、どちらかと言えば仲直りの方が一般的なので、あまり使われない状況と評価できるでしょう。
「示談」の意味
示談とは、特定の争いごとを表沙汰にしないように解決を図ることです。
争いを解決するときに、周囲にバレないように行うという意味があります。
何らかの問題で争っていたものの、一方が穏便に解決をしたいと申し出て、金銭などを条件に、大事にしないという約束で解決を図る手段と言えます。
和解に近い状況ではありますけど、周囲に悟られないように行うのが示談です。
「和解」と「示談」の用法や用例
「あのクラスメイトとはしばらくの間喧嘩をしており、口を全くきかない状況であったが、最近になって和解することができ、以前のような関係に戻ることができたんだ。」
「今回の事件に関しては、できるだけ大事にしたくないので、示談という形をとらせてもらいたいのですが。
できるだけそちらの要望に沿うように努力いたしますので。」
和解と示談はともに争いを解決すること
和解と示談に関しては、ともに争いを解決するという意味があります。
しかし、和解は単に仲直りをするという状況に近いのに対して、示談は穏便に解決を図る手段として使われます。
つまり、示談に関しては元々存在していた問題が非常に大きいケースで使っていくのです。
だから、和解よりも示談の状況に遭遇する方が圧倒的に少ないでしょう。