「全身」と「総身」の違い・意味と使い方・由来や例文

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全身は「頭からつま先までの体全体のこと」。

「渾身」と言い換えると分かりやすい。

総身は「体の総てという意味のこと」。

「満身」と言い換えると分かりやすい。

全身も総身も体全体のことを表現する言葉です。

他にも渾身や満身と言う言葉もあります。

「身」は語源的には「みごもった女性の姿」を現した漢字で「体」のことを言うようになったものです。

「全身」は「体全部」のこと

「全身」は体の全体のことですから、手足や胴・頭などの部分的なことではなく全体をまとめた呼び方です。

例えば、「歩くことは全身運動になる」「この仕事に全身全霊を傾けています」「全身から力がみなぎっている」「ゲリラ豪雨で全身ずぶ濡れになった」「全身の力を使い戦った」「手傷を全身に受けた」「全身泥まみれだ」などと使います。

「総身」は「体総てのこと」

「総身」は「そうみ・そうしん」と呼びますが、ことわざでは「そうみ」と使います。

「大男、総身に知恵が回り兼ね」と言うことわざに使われます。

「大男は体ばかり立派なのに頭が鈍いようだ」と言う意味です。

反対に「小男の総身の知恵も知れたもの」と言うことわざがあります。

「小男は賢そうだが、体が小さいだけに知恵も小さいのだ」と言う意味です。

「全身」と「総身」は同じこと

「全身」と「総身」は同じ意味ですが、「総身」は昔風のイメージがあり、「全身」は現代風の感じがする言葉です。

「全身運動」を「総身運動」とは言いませんし、「大男、総身に知恵が回り兼ね」を「大男、全身に知恵が回り兼ね」は全くおかしなものになります。

同じものでも使い方があるようです。

「渾身」も「渾身の力」、「満身」も「満身創痍」など使い方があります。

「全身」と「総身」とは

「全身」は体全体のことで、現代的な言葉になります。

「全身運動のために歩く」「全身の力を振り絞り走る」「全身に力がみなぎる」などと使います。

「総身」も体全体のことで「そうみ」と呼ぶことが多く、ことわざにも使われ昔風のイメージのある言葉です。

体のことを表す言葉には「身体・全身・総身・満身・渾身」などがあります。

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