「我慢」と「堪忍」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

我慢は「本来許されないことも黙認すること。」

「黙認」と言い換えると分かりやすい。

堪忍は「耐えられないことも耐えて押さえること」。

「耐える」と言い換えると分かりやすい。

我慢は不満や言いたいことがあっても黙っていること、気持ちを抑えることです。

堪忍も我慢のことですが、耐え忍ぶと書きジッと気持ちを抑えることです。

「我慢」は気持ちを抑えること

「我慢」は不満や不平・言いたいこと・止めさせたいこと、させたいことなどがあっても、相手のことを考えて言わないことです。

「ここが我慢のし所だ」「我慢にも限度がある」「何とか我慢をして下さい」「我慢強い性格の人」「子供は我慢が出来ない」「我慢、我慢」「社長が我慢しているのだから、我々も我慢しよう」「我慢の限界」などと使います。

「堪忍」は我慢のこと

「堪忍」は我慢をすることです。

「どうか堪忍してください」「とうとう堪忍袋の緒が切れた」「堪忍してやって下さい」「どうしても堪忍出来などと使いますが、「堪忍」を「勘弁」と間違えて使うことがあるようです。

「どうぞ許してください」「許してあげて」「どうしても許せない」と同じです。

「堪忍」は「耐え忍ぶこと」ですから、「堪忍袋」は正しい使い方です。

「ならぬ堪忍するが堪忍」は「我慢」すること

ことわざに「ならぬ堪忍するが堪忍」とありますが、「堪忍・勘弁出来ないことも、敢えて耐え忍ぶこと・我慢することが本当の堪忍なのだ」と言う意味になり、そうすればこれまで我慢して来たことが無駄になら無いということです。

爆発しそうな人を説得する時に良く使われることわざです。

「ここはならぬ堪忍するが堪忍が大事ですよ」と使います。

「我慢」と「堪忍」とは

「我慢」は許せないことも言わずにいることで「堪忍」と同じです。

結果を考え、我慢する方が得策であるならば我慢・堪忍をします。

堪忍は時として許すことの意味でも使われます。

「堪忍してください」は「勘弁してください・許して下さい」と言うことです。

本来は「堪忍」は「耐え忍ぶ」ことですから、「怒らないで耐えてください=許して下さい」となったものです。

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