「離反」と「離脱」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

離反は「支持していたものから背き離れること。」

「不支持」と言い換えると分かりやすい。

離脱は「支持していたものから抜けること」。

「脱退」と言い換えると分かりやすい。

離反は例えば「政党員が政党の指示に従わないで、反対投票や棄権をする行為をすること」です。

また、「消費者離れ」も離反と言います。

離脱は抜けることです。

「政党を離党することは離脱行為だ」などと使います。

「離反」は離れ背くこと

「離反」は本来強い絆で結ばれていた関係から、何等かの原因で離れてしまうことです。

昔で言えば謀反の様なことです。

「汚職事件を起こした議員の支持者は離反してしまい、次の選挙では別の人を選ぶ」「離反した議員は除名処分を受けた」「不祥事が起きた食品メーカーから消費者は離反していった」「日本は約束を破る国から離反をし始めている」などと使います。

「離脱」は抜けること

「離脱」は所属集団から、何等かの事情で抜けることです。

また、深く関わっていることから、手を引くことも言います。

「汚職議員は離党届が受理され所属政党を離脱した」「アルコール依存症から離脱出来た」「禁煙をしたらニコチン依存症の離脱症状が出た」「ある製薬会社は採算性が取れないとしてワクチン開発から離脱した」などと使います。

「離反」も「離脱」も離れること

「離反」は関係がある集団などから心理的に背き離れることです。

心の問題なのですぐには分かりませんし、いつの間にかと言うことがあります。

「離脱」は関係がある集団や関わっていることから、物理的に離れることです。

これは行動で示すことなのですぐに分かります。

気持ちとしてはその前に「離反」していたと思われます。

「離反」と「離脱」とは

「離反」は深く関係する集団や贔屓にしているものから心が離れてしまうことです。

離れる原因はさまざまなのですが、人間関係や不祥事などが多いと考えられます。

「離脱」も心が「離反」を起こし、行動で脱退と言う実力行使をすることです。

「汚職疑惑の議員には多くの支持者がいたが、それによる離反者が絶えない」「不毛な競争から離脱を宣言した」などと使います。

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