「正念場」と「踏ん張りどころ」の違い・意味と使い方・由来や例文

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正念場は「ここぞという大切な場面のこと」。

元々は歌舞伎に関する用語であり、それが日常的な言葉として今日では定着している状況です。

ここ一番と言えるような、重要な場面でのみ使っていくものです。

踏ん張りどころは「乗り越えるべき困難な場面のこと」。

乗り越えないといけない重要な場面と言えるので、重要性が存在しているという意味では、正念場に近い意味と言えます。

「正念場」の意味

正念場とは、ここぞという大切な場面のことです。

ここぞと言えるような、本当に大切なシーンでしか使わない言葉ですから、日常的にはまず使いません。

非日常的な光景に対してのみ使用する言葉と言えるでしょう。

ただ、大切な場面であれば条件は他に問われないので、人生の中ではいろいろなケースで使用できる可能性があります。

「踏ん張りどころ」の意味

踏ん張りどころとは、乗り越えるべき困難な場面のことです。

乗り越えないといけない困難が存在している場面で使用する言葉と言えるでしょう。

したがって、困難の存在が不可欠であり、そこがポイントと評価できます。

踏ん張りどころに関しては、ある程度の大きい困難である必要があるため、滅多に経験するものではないと言えます。

「正念場」と「踏ん張りどころ」の用法や用例

「この試合では、ここが正念場になりそうだ。

残されたイニングはほとんどないが、ノーアウト満塁のピンチだ。

ここを凌げば試合に勝てる可能性が一気に高まるが。」

「ついに相手チームにPKを与えてしまった。

ここで点をとられたら、一気にうちのチームには痛手となる。

したがって、ここは明らかに踏ん張りどころであると言えるだろう。」

正念場と踏ん張りどころは同じような場面で使える

正念場はここぞという大切な場面のことで、踏ん張りどころは乗り越えるべき困難な場面を指しています。

しかし、正念場に関しては、乗り越えるべき困難な場面を大切な場面と捉えることも可能なので、両者は似たような意味と解釈でき、同じようなシーンで使用することが可能と言えるでしょう。

意味の違いはあるものの、微妙であるということです。

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