「膠着」と「足踏み」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

膠着は「物事が行き詰まること。」

「行き詰まり」と言い換えると分かりやすい。

足踏みは「物事が前へ進まないこと」。

「停滞」と言い換えると分かりやすい。

膠着は膠が付いたように固定されてしまい、身動きが取れないことを言い、物事が前へ進まないで停滞することを言います。

「足踏み」も例えば景気がすぐに良くならずに停滞している状態を言います。

「膠着」は膠が付くこと

「膠着」は「膠着状態」と使います。

べとついた膠が付いて固まり動けなくなった状態から、物事が行き詰まり停滞してしまうことを言います。

例えば「建設中の建物が資材不足から工事が停滞し膠着状態で半年も過ぎてしまった」「膠着状態を解消するには思い切ったことが必要だ」「計画は思わぬことで膠着状態になり、解決の手段が見つからない」などと使います。

「足踏み」は前に進まないこと

「足踏み」は停滞しているのですが、前に進めない事情がありその場に留まっていることです。

「足踏み」は「寒いので足踏みをして人を待つ」とそのままの意味も勿論使いますが、「現在の景気は足踏み状態を続けている」と景気判断で使われています。

「高齢者の集いでは足踏みをして調子を取りながら歌っていた」とも使います。

「膠着」も「足踏み」も動かないこと

「膠着」と「足踏み」は動きが止まったことを言います。

「膠着」は全く動かず、「足踏み」はその場に留まっている状態ですぐにも動くことが出来ます。

「膠着」は強度の停滞状態を言い、「足踏み」は軽い程度の停滞を言います。

「膠着」状態とは例えば「踏切事故で電車は動くことが出来ず膠着状態が長く続く見込みだ」「足踏みをしているうちに体が温まり、また歩けるようになった」などと使います。

「膠着」と「足踏み」とは

「膠着」は膠で固まったような強い停滞状態のことです。

すぐには現状が変化しそうもないことで、時間の掛る停滞と言えます。

「足踏み」は止まって進めない状態ですが、状況の変化があればすぐにでも進めるような停滞感です。

「膠着」は何等かの事故や災害で交通が遮断されたときに良く使います。

「足踏み」は景気判断でも使われます。

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