「許可」と「認可」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「許可」は、許すことです。

聞き入れることです。

英語では「permission」「leave」「admit」で表されます。

「leave」は、職場を離れたり、欠勤したりする許可に用いられます。

「admit」は、入学や入場の許可に用いられます。

「認可」は、良いと認めて許可することです。

英語では「approval」「permission」で表されます。

「知事は県立高校の新設計画を認可した」は
「The governor approved the plan for building a new prefectural high school.」です。

「許可」の意味

「許可」は、以下のような意味です。

①許すことです。

聞き入れることです。

願いに対して、それを許すことです。

②法律に於いては、一般に禁止されている行為について、特定人に対しまたは特定の事件に関して、禁止を解除する行政行為です。

以下のように使います。

許可を得て営業する 外泊を許可する 許可が下りる
開業を許可する 入学を許可する 許可営業 許可抗告 許可漁業

「認可」の意味

「認可」は、以下のような意味です。

①認めて許すことです。

良いと認めて許可することです。

②法律では、法人・私人の法律上の行為が、公の機関・行政庁の同意を得なければ有効に成立しない場合、これに同意を与えてその効果を完成させる行政行為です。

以下のように使います。

認可状 この書類では認可できない
学校設立の認可を受ける  開業を認可する

<関連語>

「勘弁」は、他人の誤りをとがめないことです。

話し言葉です。

「今回だけは勘弁してやる」のように使います。

「容赦」は、許すことです。

また、手加減することです。

「今度やったら容赦しない」のように使います。

「裁可」は、法律や命令などの案文を君主が自ら採決し認めることです。

「天皇陛下の裁可を仰ぐ」のように使います。

「特許」は、特許法上、出願されている発明が必要な条件を満たしているかどうかを確認することです。

「特許が下りる」「特許を取る」のように使います。

「宥恕・ゆうじょ」は、寛大な心で許すことです。

文章語です。

「宥恕を請う」のように使います。

「聴許」は、聞き届けて許すことです。

「帝によって聴許される」のように使います。

「黙許」は、知らないふりをして許すことです。

「黙許するわけにはいかない」のように使います。

「批准」は、条約締結に於ける当事国の最終的確認・同意の手続きです。

「講和条約が批准された」のように使います。

「免許」は、公の機関が、ある特定のことを行うことを許すことです。

「運転免許」「教員免許」のように使います。

「許可」は、 許すことです。

聞き入れることです。

「認可」は、 良いと認めて許可することです。

「許可」「認可」「許す」は、類語です。

「勘弁」「容赦」「裁可」「特許」「宥恕・ゆうじょ」「聴許」「黙許」「批准」「免許」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は、「ある行為についての願いをききいれて、認めること」です。

「許可」は、広く一般に使われます。

法令では、一般に禁止されている行為について、特定の場合にこれを解除する行政行為をいいます。

「認可」は、公の機関が同意を与えることをいいます。

「許す」は、「ある行為を差し支えないと認める」という意味です。

また、「罪・過ちなどをとがめないですませる」という意味もあります。

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