きびきびは「動きが生き生きとしている様子のこと。」
「生き生き」と言い換えると分かりやすい。
てきぱきは「動きが的確で機敏な様子のこと」。
「機敏」と言い換えると分かりやすい。
どちらも見ていて気持ちの良い動きです。
反対の「もたもた・だらだら」した様子から見れば仕事の出来る人になります。
「きびきびとした動き」「てきぱきと仕事を片付ける」などと使います。
「きびきび」は動き
「きびきび」とは動きが素早く生き生きとしている様子のことです。
働き盛りの人は皆そのような動きをしますが、高齢になると動きが緩慢になってきて、働き盛り人の様には動けなくなるものです。
スポーツをする人も動きはきびきびしています。
特に格闘技ではきびきびさが際立っています。
「剣道の試合や空手の組手は、動きが非常にきびきびしているので見ていて気持ちいい」と使います。
「てきぱき」は仕事をする様子
「てきぱき」は過去に完了したことを表す「てき」に「覇気」が付いたもので「てきはき」が「てきぱき」となったものです。
返事がハッキリしていることや仕事が段取り良く早く進むことを言います。
「てきぱきとした受け答え」「てきぱきと仕事が処理される」「整理整頓はてきぱきとなされた」「てきぱきと大掃除は進み、みるみるうちにキレイになった」などと使います。
「きびきび」は「気味気味」、「てきぱき」は「てき覇気」が語源
「きびきび」の語源は「気味気味」と言われています。
「気味」は「気持ち・気配」などの意味ですが、それが重なり畳語となって「機敏な様子」になったものです。
「てきぱき」は助動詞の「て」と「き」がくっついた言葉「てき」は過去完了を表します。
「ぱき」は「覇気=はき」のことですから、「てきぱき」は「覇気をもって仕事を片付けた」と言う意味になります。
「きびきび」と「てきぱき」とは
「きびきび」は動作が素早く、機敏な様子のことです。
「てきぱき」も動作が機敏で、素早く仕事を片付けることです。
どちらも共通した意味を持ちます。
「きびきびとした動きで、てきぱきと仕事を片付けた」「きびきびもてきぱきも音が聞こえてくるような言葉です」「軍事パレードの行進はきびきびしている」「てきぱきと物事が処理されていく」などと使います。