「逆上」と「激昂」の違い・意味と使い方・由来や例文

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逆上は「急に我を忘れて激しく怒ること。」

「激情」と言い換えると分かりやすい。

激昂は「心底怒ること、激しく怒ること」。

「激怒」と言い換えると分かりやすい。

逆上と激昂は急激に激しく怒りを爆発させることです。

逆上は感情的になり取り乱すことをしますが、激昂は我慢が限界を超すことで怒りが噴き出ることです。

怒りの最上級のものになります。

「逆上」は感情的怒り

「逆上」は怒りが頂点に達したために、自制心が失われ感情的になることです。

そうなると、攻撃的になりますから、非常に危険な行為も予想されます。

「相手に誹謗され逆上して殺してしまった」「逆上はカッとなることです」「逆上して暴れ回る」「逆上したあまりそばにあったものを投げつけた」「いい年をして逆上するなど、みっともないことだ」などと使います。

「激昂」は激しい怒り

「激昂」は激しく怒ること、いわゆるキレることです。

「逆上」と似ていますが、こちらはまだ理性が少しはある状態です。

起こっても感情的にまではならず、「激しく怒る」ことに留まるのです。

感情的になる場合は「激情」「逆上」と言います。

「激高」という言葉もありますが、同義で使えます。

「彼は気に入らないことを言われ、激昂して席を離れた」と使います。

「逆上」は感情的怒りで、「激昂」は理性的怒りのこと

「逆上」してしまうと取り乱すこと、見苦しくなること、何をするか分からなくなることなどがあります。

理性はどこかに吹き飛んで全くなくなり、暴力沙汰や殺傷事件が起こりやすくなります。

「激昂」は激しく怒っても理性が少しはあるために、ひどいことにはなりません。

せいぜい机を叩くことや席を立つ位のことで済みます。

「逆上」と「激昂」とは

「逆上」は激昂する余り理性を失い感情に身を任せる行為ですから、普段は決してしないこともしてしまいます。

事件の説明で相手に危害を与えた理由として、逆上したとよく言われます。

何もなく危害を与える方が怖いですが、逆上していれば納得する説明となります。

「激昂」は「怒る」の最高のものですが、理性はありますから、ひどいことにはなりません。

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