「金持ち」と「富豪」と「金満家」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「金持ち」は、金銭や財産を多く所有する人のことです。

英語では「a man of wealth」「a rich person」で表されます。

「彼は金持ちの家に生まれた」は「He was born with a silver spoon in his mouth.」「He was born in a rich family.」です。

「富豪」は、「きわめて富んでいる人」のことです。

英語では「a rich person」「a wealthy person」「a millionaire」「a billionaire」で表されます。

「大富豪」は「a millionaire」です。

「金満家」は、「財産家」「金持ち」「富豪」のことです。

やや古い言い方です。

英語では「a very wealthy person」「a millionaire」「a billionaire」で表されます。

「金満家になる」は「become rich」「come into a fortune」です。

「金持ち」の意味

「金持ち」は、金銭や財産を多く所有する人のことです。

近世前期、特ににわか成金を指しました。

「財産家」ともいいます。

好色二代男に「よい衆・分限者・金持ちとて是に三つの分ちあり。

金持ちとは近代の仕合せ」とあります。

以下のように使います。

町一番の金持ち 金持ちの客がつく 金持ち喧嘩せず
アラブの金持ち 金持ちの令嬢 一代で金持ちになる

「富豪」の意味

「富豪」は、「きわめて富んでいる人」「大金持ち」「財産家」のことです。

以下のように使います。

一代で富豪になる アラブの富豪
富豪令嬢

<関連語>
「素封家」は、代々続いた金持ちの家を指します。

「彼はこの町きっての素封家だ」のように使います。

「成金」は、急に金持ちになった人のことです。

「成金趣味」「土地成金」のように使います。

「財閥」は、個人的な金持ちではなく、大資本家、大企業の支配者一族・一団を指して言います。

「財閥解体」のように使います。

「金満家」の意味

「金満家」は、「財産家」「金持ち」「富豪」のことです。

やや古い言い方です。

福沢諭吉著の福翁百話に「金満家が多く財を集めて多々ますます之を集めんとし」とあります。

以下のように使います。

町一番の金満家 金満家の客がつく

<関連語>
「長者」は、昔、村や町の規模で、大きな屋敷を構えた周辺随一の金持ちを指しました。

現在でも「億万長者」「長者番付」のように使います。

「物持ち」は、財産を多く持っている人です。

「長者」よりずっと規模の小さいものにもいいます。

「仲間一番の物持ち」のように使います。

「金持ち」は 金銭や財産を多く所有する人のこと、「富豪」は 「きわめて富んでいる人」のこと、「金満家」 は、「財産家」「金持ち」「富豪」のやや古い言い方です。

「金持ち」「富豪」「金満家」「大尽」は、類語です。

「素封家」「成金」「財閥」「長者」「物持ち」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「大きな財産を持った裕福な人」です。

「金持ち」は、最も一般的に使われます。

「富豪」は、莫大な財産を持つ大金持ちについて使います。

「金満家」は、富豪に比べるとずっとスケールが小さく、身近にいる人に対しても使います。

やや古い言い方です。

「大尽」は、古い語です。

多くの場合「お大尽」のように使われます。

「町一番のお大尽」や「村一番のお大尽」のように、小さい程度の金持ちでも使います。

また、金回りが良い人をからかって「お大尽ね」「お大尽様」などといったりします。

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