「目上」と「上長・じょうちょう」と「長上・ちょうじょう」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「目上」は、地位・階級・年齢などが自分より上であることです。

また、その人です。

英語では以下のように表されます。

地位が上の人の場合「one’s superior」「one’s betters」です。

年上の人の場合「one’s elder」「one’s senior」です。

「上長・じょうちょう」は、職場や軍隊などで命令系統の上位にあるものです。

「上官」は「a senior officer」です。

「彼は上長殿です」は「He is my senior.」です。

「長上・ちょうじょう」は、「年長者」「目上」のことです。

英語では、「目上」の場合と同様に以下のように表されます。

地位が上の人の場合「one’s superior」です。

年上の人の場合「one’s elder」「one’s senior」です。

「目上」の意味

「目上」は、地位・階級・年齢などが自分より上であることです。

また、その人です。

反対語は「目下」です。

以下のように使います。

目上の人に敬意を示す
目上の人にはあいさつはきちんとしなさい

<目の漢字>
字義は「め」「モクする・見る」「かなめ」「箇条」「名・名前」「品定め」「かしら・人の上に立つ」です。

解字では、象形文字です。

人の「目」の象形です。

「目」を意味します。

「上長・じょうちょう」の意味

「上長・じょうちょう」は、職場や軍隊などで命令系統の上位にあるものです。

年齢や地位が上であることです。

また、その人です。

「年上」「目上」「長上」と同じ意味です。

以下のように使います。

上長に礼をつくす 上長殿に逆らうなよ
上長の指示に従う

<上の漢字>
字義は「うえ」「君・天子・主上」「ほとり・かたわら」「尊ぶ」です。

解字では指事です。

甲骨文字では「基準線の上に短い横線」で表します。

篆文(書体の一種)では「基準線の上に縦線」を書いて「上」を意味します。

<指事>
六書の一つです。

事柄や数字などの抽象的な概念を、象徴的に記号化して字形とする方法です。

「一」「二」「下」「本」などがあります。

「長上・ちょうじょう」の意味

「長上・ちょうじょう」は、「年長者」「目上」のことです。

または、宮廷奉仕の官人が毎日出勤することです。

以下のように使います。

長上にお伺いを立てる
長上に礼をつくす

<長上の官>
「長官」「上役」のことです。

または、律令官制で、毎日出勤する官位相当の官人のことです。

順番に交替して勤務することは「番上・ばんじょう」といいます。

「番上」は、宿直することや交替で勤務する下級職員(雑任など)を指します。

「目上」は、 地位・階級・年齢などが自分より上であること、「上長・じょうちょう」は 職場や軍隊などで命令系統の上位にあるもの、「長上・ちょうじょう」は、 「年長者」「目上」のことです。

「目上」「上長・じょうちょう」「長上・ちょうじょう」は、類語です。

共通する意味は「地位・役職・年齢などが当人よりも上の人」です。

三語とも、年齢や地位が上で、敬意をもって接するべき人をいいます。

「目上」が最も一般的です。

職場や軍隊などで命令系統の上位にあるものは「上長・じょうちょう」と呼びます。

多くの場合、肉親の年長者や社会的に尊敬される立場にある年長者は「長上・ちょうじょう」と呼ばれます。

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