決別は「特定の存在ときっぱり別れること、永遠に別れること」。
人やものに対して使っていく言葉ですけど、自分の意思で別れる際に使っていきます。
しかもきっぱりと別れるシーンでのみ使うのです。
辞別は「別れの言葉を述べたうえで別れること」。
辞別は基本的に人に対して使っていきますが、自分の意思とは限らない面があるでしょう。
「決別」の意味
決別とは、特定の存在ときっぱり別れること、永遠に別れることです。
基本的には自分の意思で、人やものと縁を切るようなときに使います。
決別をした場合には、その対象となるものと完全に別れる状況となるため、再び、会ったり利用したりすることはほぼないと言えるはずです。
そこが決別という言葉のポイントと評価できるでしょう。
「辞別」の意味
辞別とは、別れの言葉を述べたうえで別れることです。
そういった部分が辞別の特徴と言えますけど、辞別に関しては、自分の意思で起こす行動とは限りません。
辞めないといけない状況になったうえで、そういった行動を起こす場合もあるので、嫌々というケースも含まれるでしょう。
そこは辞別における大きな特徴と評価できます。
「決別」と「辞別」の用法や用例
「俺は酒と決別することにした。
今後一切酒を飲むことはないだろう。
酒による健康の問題が気になり始めたからな。
そろそろ禁酒をすべきじゃないかと思ってきたんだ。」
「この会社に関しては愛着もあったからできれば辞めたくなかったけど、親の介護の問題でどうしても辞めざるを得なくなってしまったんだ。
今回の辞別は非常に残念と言わざるを得ないね。」
決別と辞別は自分の意思かどうかの違いが大きい
決別は基本的に自分の意思で行うものですけど、辞別はそうとは限りません。
何らかの事情などにより、別れる決意をしないといけないケースも含まれるのです。
したがって、決別と辞別に関しては、そういった面で大きな違いがあると言えるでしょう。
どちらかと言えば、決別の方が使用頻度は高いと言えるでしょうから、そこは覚えておくと良いです。