目に余るは「黙ってそのまま見過ごすことができない状況のこと」。
黙っていられないほどに、状況が酷いようなケースで使っていきます。
したがって、かなりネガティブな意味の言葉です。
手に余るは「作業量などが自分の能力や守備範囲を超えており、とてもすべてをこなせそうにない状況のこと」。
こちらも否定的な意味で使っていきます。
「目に余る」の意味
目に余るとは、黙ってそのまま見過ごすことができない状況のことです。
口を出したくなるようなケースで使っていくのですが、状況が酷いと言える場面で使うことが多いため、かなりネガティブな意味を持っていると評価できます。
目に余るという言葉を使用するときには、その状況に対して干渉するようなことが多々あるので、そこはポイントです。
「手に余る」の意味
手に余るとは、作業量などが自分の能力や守備範囲を超えており、とてもすべてをこなせそうにない状況のことです。
したがって、本来は別の誰かに手伝ってもらわないといけないケースで使うことが多いです。
手に余ると言える状況においては、自分では対処できないため、結果的に何かしらの問題が発生する可能性が高いと言えます。
「目に余る」と「手に余る」の用法や用例
「最近のあの社員の勤務態度は目に余るな。
真面目に仕事をしようという気が感じられない。
だらけているというか、適当にやってればいいといった雰囲気に感じられる。」
「今日の宿題は完全に手に余る状況だ。
いろいろな科目から出すぎていて、とても全部をこなせそうにはない。
今日やれるだけやって、できない分は明日学校に行ってからやろう。」
目に余ると手に余るは意味は全く違う
目に余ると手に余るに関しては言葉は似ているものの、意味は全く異なっています。
目に余るは見過ごせないほどに酷い状況を表しており、手に余るは個人の能力などを超えた作業量などのケースで使います。
だから、使用する場面には大きな違いがあるということで、そういった点は認識しておくべきです。
どちらも日常生活で普通に使える言葉と言えます。