「曲がる」と「曲げる」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

曲がるは「直線的なものが自ら弧を描くこと。」

「弧を描く」と言い換えると分かりやすい。

曲げるは「自分が直線的なものを弧の様にすること」。

「弧を作る」と言い換えると分かりやすい。

「曲がる」は自ら行動出来る自動詞で、「曲げる」は自ら行動せず、目的語を伴い目的語に影響を及ぼす他動詞です。

例外的に「角を曲がる」と言う使い方があります。

「曲がる」は「自らが曲がる」ので自動詞

「曲がる」は「腰が曲がる」「指が曲がる」「稲穂が曲がる」「ゾウの鼻が曲がる」「山道がくねくね曲がる」「ゼンマイが曲がる」「重みで鉄棒が曲がる」「芋虫が曲がる」「雪の重みで枝が曲がる」「曲がった根性」など自らが他の影響を受けずに「曲がる」のです。
ですから「曲がるは自動詞」になります。

ただし、「角を曲がる」は例外的に他動詞の様な自動詞です。

「曲げる」は目的語の必要な他動詞

「曲げる」は目的語が入ります。

他に「曲げる」対象の目的語が必要な動詞なので他動詞と言います。

例えば「腰を曲げる」「指を曲げる」「細い金属棒を曲げる」「曲げられた管」「曲げられ歪になった物体」「釣り針の先には曲げられた返しがある」「持論を曲げてまで迎合する」「事実を曲げる」などと使います。

しかし、「角を曲げる」とは言いませんから不思議です。

無実の容疑者は曲がったことが出来ない性質の持ち主だったが、とうとう証言を曲げてしまった。

「取り調べは厳しいもので、思い込みによる誤認逮捕であっても証拠らしきものがあれの、取調官は変な自信をもって厳しく容疑者に詰問をするのです。

連日の取り調べは自白の強要になり証拠の精査は疎かにされ、ついに容疑者は耐えきれずに事実を曲げた警察よりの自白をしてしまうのです。」

と言う冤罪ドラマによく有るある場面でした。

「曲がる」と「曲げる」

「曲がる」は自動詞で自らの行為になります。

何かを「曲げる」は「何か」と言う目的語が必要な他動詞で、「何か」と言う他のものに影響を及ぼす動詞になります。

「金属棒は高熱を受けると自ら曲がってしまう」「金属棒を熱すると容易に曲げることが出来る」「曲げられた事実をもとに曲がった証拠がでっち挙げられた」などと使います。

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