「過密」は、人口などが、ある地域・範囲に集中しすぎていることです。
英語では「overcrowding」「congestion 」で表されます。
「人口過密」は「overpopulation」です。
「過密ダイヤ」は「a congested train schedule」です。
「すし詰め」は、多くの人や物が隙間なく入っていることです。
「電車はすし詰めだった」は「The train was overcrowded.」「The passengers were jam-packed in the train.」です。
「目白押し」は、大勢が込み入って並ぶことす。
「ひしめく」は「crush mill」です。
「目白押しの訪問者」は「a jostling crowd of visitors」「a milling crowd of visitors」です。
「生徒たちは目白押しで待った」は「The pupils waited huddled close together.」「The pupils waited bunched up close together.」です。
「過密」の意味
「過密」は、以下のような意味です。
①精密すぎることです。
童子問に「公穀の二伝は深刻過密、殆ど隠語を解するがごとし」とあります。
②人口などがある地域・範囲に集中しすぎていることです。
反対語は「過疎」です。
一般的に、人口の集中が激しい大都市などについて用いられます。
人口集中が過ぎると、「住宅問題」「公害問題」「交通問題」などの弊害が起きます。
以下のように使います。
人口過密な地域 都市の過密化
過密スケジュール 過密ダイヤ
「すし詰め」の意味
「すし詰め」は、鮨折の箱に詰めるように、多くの人や物が隙間なく入っていることです。
以下のように使います。
すし詰めの電車 難民がすし詰めにされたコンテナ
<詰の漢字>
字義は「なじる・責め問う」「調べる」「まがる・まげる」「つめる・みたす」「夜明け・朝」です。
解字では、「言+吉」で構成されます。
「吉」の部分は「緊」に通じ、「ひきしめる」を表します。
これにより、「言葉により締めつける」を表し、「問い詰める」を意味します。
「目白押し」の意味
「目白押し」は、以下のような意味です。
メジロが木の枝に並んでいるとき、押し合うようにたくさん並んでいるところからきた言葉です。
①子供が大勢で押し合い、押されて列外に出た者が、また端に加わって中の者を押す遊戯のことです。
②多くの人や物がぎっしり並んだり続いたりすることです。
大勢が込み入って並ぶことす。
多くの者が集中することです。
以下のように使います。
忘年会の予定が目白押し 夜店が目白押しに並ぶ
開発計画が目白押しだ 話題作が目白押しの正月映画
「過密」は 人口などがある地域・範囲に集中しすぎていること、「すし詰め」は 多くの人や物が隙間なく入っていること、「目白押し」は、 多くの人や物がぎっしり並んだり続いたりすること
「過密」「すし詰め」「稠密・ちゅうみつ」「目白押し」は、類語です
共通する意味は「人または物が一ケ所にたくさん隙間なく集まっていること」です。
「過密」は、人口などの他に、列車のダイヤやスケジュールについても用います。
「すし詰め」は、人や物が隙間なくぎっしり詰まっている状態のことです。
「稠密・ちゅうみつ」は、人や家屋が一ケ所に多く集まっている状態のことです。
「稠」は、稲が密生していることです。
文章語です。
「目白押し」は、人が先を争うように大勢集まって込み合うことです。