「軽率」と「軽はずみ」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

軽率は「物事を良く考えないですぐに行うこと。」

「考え足らず」と言い換えると分かりやすい。

軽はずみは「深い考えもなく、その時の勢いでしてしまうこと」。

「不注意」と言い換えると分かりやすい。

軽率も軽はずみも良い結果にはならないことになり、後から批判される時に使われる言葉です。

「何と軽率なことを・・・」「何と軽はずみなことを・・・」と使います。

「軽率」は後先のことを考えていないこと

「軽率」の「率」は語源的には「鳥籠」の形を意味します。
「率いる・導く」の意味もあり、「軽く率いる」は「良く考えないで、人を引き連れる」と解釈出来、「危ういこと、軽はずみなこと」となります。

大概の「軽率」な行動は失敗に繋がり、後で批判を浴びる結果になり易いものです。

例えば「天気が崩れることが分かっているのに山登りを決行することは、軽率のそしりを免れない」と使います。

「軽はずみ」は勢いがあります。

「軽はずみ」は「軽率」なのですが、その場の雰囲気や勢いなどで行動してしまうことで、やはり良い結果にはなり難いことです。

例えば「友人にあおられて、橋の上から川に飛び込むなど、なんて軽はずみな行動をしたのだ」「軽はずみなこととは言え、決して許されることではない」「皆がしているのでとタバコなどに手を出すのは、未成年として軽はずみな行動だ」などと使います。

「軽率」と「軽はずみ」は似たようなもの

「軽率」はその時少しは考えるのですが、やはり間違えてしまうことです。
「雪山で雪崩の危険を察知して、登山をあきらめたのに下山しないでラッセルをしたのは軽率だ」。

「軽はずみ」はその時何も考えないで、行動してしまうことです。

「雪山で雪崩注意報が発令されているのに、登山に出掛けることは軽はずみなことだ」と使います。

「軽率」と「軽はずみ」

「軽率」はその時の考えが甘く、「まあ大丈夫だろう」と行動を起こして失敗することを言います。

周囲の意見を十分に聞き、中止する勇気ある判断が出来ないことです。

リーダーにはふさわしくない資質と言えます。

「軽はずみ」はその場の雰囲気や勢いに流されて、まともな判断が出来ないで行動してしまうことです。

どちらにしても、結果は良くないと思われます。

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