現存は「特定のものが現在残っていること、存在が確認できること」。
あくまでも現在その存在が確認できるという意味であり、今後も同様の状況が続いていくとは限りません。
残存は「特定のものがなくならないで残っていること」。
徐々に量などが減っていくものに対して使っていくことが多いです。
したがって、使用シーンは限られます。
「現存」の意味
現存とは、特定のものが現在残っていること、存在が確認できることです。
現在のところ、特定のものが残っているという意味なので、今後どうなるのかは分かりません。
ただ、貴重なものであれば、それをしっかりと管理することで、現存の状態を維持できると言えます。
実際、かなり貴重なものに対して現存という言葉を使用することが多いです。
「残存」の意味
残存とは、特定のものがなくならないで残っていることです。
基本的には徐々に量が減っていくようなものに対して使うことが多いです。
つまり、通常であれば徐々に消費していくものに対して残存という言葉を使うことが多いのです。
だから、そういった特徴を覚えておく必要があり、使うべきシーンをちゃんと判断すべきと言えるのです。
「現存」と「残存」の用法や用例
「日本の歴史において貴重な品は多くあるが、現存しているものに関しては博物館などで展示されている。
本当に大切な品だから厳重に保管されている状態だ。」
「水を買い溜めしておいたが、残存の量がどんどん減ってきたな。
やっぱり夏は喉が渇くから、水の消費量が上がってしまう。
また買い足しに行かないとダメみたいだな。」
現存と残存はともに今残っていること
現存は現在特定のものが存在しているという意味で、残存は徐々に量が減っているものが今残っている状態のことです。
そういう意味では、同じような意味と評価できます。
しかし、残存に関してはこのままでいくと、いずれすべてなくなるという意味を含んでいます。
現存も今後どうなるか分からないものの、なくなる可能性は高くはないです。
そこで違いを見出せます。