「無造作」と「粗雑」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

無造作は「いい加減なこと、雑なこと」。

「粗略」と言い換えると分かりやすい。

粗雑は「大雑把なこと、不注意なこと」。

「大雑把」と言うと分かりやすい。

無造作も粗雑も大まかな神経のことを言います。

意味合いは少し違いますが、雑ということは共通しているもので、雑だからいい加減で「無造作」になり、雑だから大雑把で「粗雑」なのです。

「無造作」は雑なこと
「無造作」は「キチンと造作をしない雑なこと」なので「いい加減」「気を遣わない」という意味があり、また、「らくらく・簡単に」という意味もあります。

例えば「何が気に入らないのか、妻は無造作にプレゼンとの品を投げ捨てた」「無造作に置かれた置物は結構高価に見えた」「一万円札を無造作に掴み強盗は逃げ去った」「大事なことなのに無造作に引き受けた」などと使います。

「粗雑」は大雑把な様子のこと
「粗雑」は粗く雑のことで「大雑把・いい加減」などの意味になります。

例えば「粗雑なゴミ整理は分別がいい加減で手間がかかる」「その荷物は粗雑に扱うと中のものが壊れますよ」「彼の部屋の本棚が粗雑に整理されていたので、やり直して置いた」「この子の粗雑な性格は誰に似たのだろう」「思いもかけず粗雑な扱いだった」などと使います。

「無造作」も「粗雑」も心が入っていないこと
「無造作」も「粗雑」も神経が籠っていない行為なのです。

神経が行き届いた場合には「無造作」「粗雑な行為にはなりません。

「丁寧」「慎重」などになるはずです。

雑な神経・粗い神経が「無造作」「粗雑」を生むのです。

「無造作」の類語は「楽々・たやすく・大雑把・いい加減」など、対義語は「丁寧」「丁重」「慎重、「粗雑」の類語は「粗末」「中途半端」、対義語は「緻密」「綿密」「精巧」となります。

「無造作」「粗雑」

「無造作」は気が入らず無神経な行為・様子なので「大雑把・たやすく」などの意味になり、「粗雑」も同様に「粗略・中途半端」などの意味になるのです。

「無造作に投げる」「無造作に取る」「無造作に置く」など動詞につき動作に気持ちが欠けていることを言います。

「粗雑」も「粗雑な扱い」「粗雑な性格」「粗雑な出来上がり」など主に名詞につき荒っぽい気が抜けた様子を表します。

最新の記事はこちらから