「準備万端」と「準備万全」の違い・意味と使い方・由来や例文

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準備万端は「準備をすべき細かいことまでのこと。」

「準備すべきこと」と言い換えると分かりやすい。

準備万全は「準備がすべて整ったこと」。

「準備完了」と言い換えると分かりやすい。

万端はすべての事柄、万全はすべて整った意味です。

「準備万端」を整えれば「準備万全」になるということです。

ですから「準備万端」は「準備万全」とはイコールではありません。

「準備万端」は用意するすべてのこと
「準備万端」の「端」はこの場合「事柄」という意味になります。

「万端」は「あらゆる事柄」、「準備万端」は「準備すべきあらゆる事柄」という意味になります。

例えば「今日の夕食会は準備万端のことについて遺漏のないようにお願いします」「準備万端整ったら、いよいよ登山の開始です」「準備万端整い次第式典を始めたいと思います」などと使います。

「準備万全」は用意が整ったこと
「準備万全」は「準備がすべて全うされた」という意味ですから、「用意すべきことはすべて完了した」という意味になります。

つまり「万端」が「万全」になったということです。

例えば「準備万全の体制で臨んだ試合も運つたなく破れてしまった」「準備万全なのか確認してください」「準備万全でなければならない」と使います。

「準備万端」は「準備万全」のための必須要件
「準備万端」は準備に必要と思われるものですから、「準備万全」にするためには必須のものになります。

準備は良く検討して「万端」を集めることから始め、「万全」にすることです。

例えば「寒冷地に行くことになったら、着るもの他にマフラー・防寒手袋・防寒防止・耳当て・厚手の靴下などとカイロを用意することで、「万端」が揃ったと言えるので、初めて「用意万全」になったことになります。

「準備万端」と「準備万全」の違い

「準備万端」は準備するべき品物や事柄のことを言い、「準備万全」は準備が完了したことを言います。

ですから「準備万端です」は間違いで「準備万全です」は正しいのです。

「準備万端が揃い態勢が完了した」は正しい使い方です。

「準備万端」は「準備万端が整う」「準備万端が用出来た」「準備万端が揃う」など動詞が後に必ず付きます。

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