「衰退」と「減衰」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

衰退は「衰えて勢いが亡くなること。」

「無力化」と言い換えると分かりやすい。

減衰は「徐々に減っていくこと」。

「段階的減少」と言い換えると分かりやすい。

衰退や減衰は勢いが減ることや少なくなることを意味します。

減衰も少なくなるのですが、段階的に少しずつということです。

因みに衰退の反対は増進、減衰の反対は増幅です。

「衰退」は前へ進む勢いがなくなること

「衰退」は「衰」と「退」ですから、「衰え退く」ということで「勢いがあったものが衰えること、前に進めなくなること」を意味します。
同義語に「凋落・弱体化・衰微」などがあります。

例えば「運気が衰退したように感じるため、旅行に出かけリフレッシュをした」「社運も時代に合わなくなり、衰退の一途をたどる」などと使います。

「減衰」は次第に減ること

「減衰」は次第にという前提が付き、勢いや速度・水量などが少しずつ少なくなる様子の事です。
例えば「大雨もようやく止み、増加していた河川の水位も減衰傾向に変わってきた」「動力を減衰状態にしながら、電車は停止した」「体重がようやく減衰状態になりホットとした」「電圧の変化で電球の明かりは減衰にもできます」などと使います。

体力は歳と共に「減衰」し高齢になると「減退」状態になる。

人間も動物も若いころは元気に飛び回り体力・気力は有り余るのですが、歳と共に「減衰」が始まり、高齢になると有り余っていた体力・気力はついには「衰退」してしまいます。

そのため、さまざまな方法でアンチエイジンクを試みるのですが、長続きしません。

体力・気力は「減衰」するものですから、少しでもその勢いを遅くすることが大事です。

「減退」と「減衰」

「減退」は勢いがあったものが衰えることで「結果」と言えます。

「減衰」はいろいろなものが減少することで「過程」と言えます。

「減衰」という過程があり「衰退」という「結果」があるのです。

「減衰」は量があるものに良く使います。

例えば「電波・電圧・電流・光量・水量・在庫量・体力・気力」などです。

「減退」はかつて勢いが盛んであったものが衰えたという結果を表す言葉です。

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