「尻切れトンボ」と「中途半端」の違い・意味と使い方・由来や例文

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尻切れトンボは「物事が途中で中断してしまうこと。」

「中断」と言い換えると分かりやすい。

中途半端は「物事が途中で進まなくなること」。

「中止」と言い換えると分かりやすい。

尻切れトンボと中途半端は同じ意味になります。

物事が途中で頓挫することでそれより前には進まずに終わることになります。

尻切れトンボは短い草履のことで、足の指先の部分しかない半分のものです。

「尻切れトンボ」とはトンボ草履が途中までしかないことから来ています。

「尻切れトンボ」は昔のトンボ草履が短くてかかとが出てしまうことから、物事が途中までで終わることを意味したのです。

現在ではあまり聞かれない言葉です。

例えば「仕事を途中でやめるなんて尻切れトンボのようなことはしてはいけない」「尻切れトンボ状態のまま、捜査は打ち切られた」「途中で放り出すことを尻切れトンボにするという」と使います。

「中途半端」は途中で投げ出すこと

「中途半端」とは中途でやめてしまうことです。
終わりまで完遂することなく、仕事でも芸事でもなんでもやめてしまうことを言います。

途中でやめるのですから、それまでの努力は水の泡となり、目標としていたことも出来ずに無駄になるのです。

例えば「なんてすることが中途半端なのだ」「中途半端な仕事はするな」などと使います。

不十分の意味もあります。

「尻切れトンボ」は「中途半端」のこと

「尻切れトンボ」は今ではほとんど聞かれなくなった言葉ですが、「中途半端」の意味なのです。
トンボ草履が語源で短い草履を尻切れトンボと言ったのです。

トンボ草履を履くとかかとに届かないため、用をなさないもの半端なものという意味になったようです。

昆虫のトンボとは違いますが、鼻緒がトンボの羽に似ていたことからトンボと呼ばれたのです。

「尻切れトンボ」と「中途半端」

「尻切れトンボ」は途中までやっといてそこで止めてしまうことを言います。

「中途半端」ということです。

意味は同じとしてよいのですが、「尻切れトンボ」は今ではあまり聞かれなくなった言葉で「中途半端」の方が主流です。

これらの言葉は完成しないこと、不十分なこと、最後までやらないことなど良い意味では使われません。

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