「茶道」と「茶の湯」と「お茶」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「茶道」は、茶の湯によって精神を修養し、交際礼法を極める道のことです。

「茶の湯」は、客を招いて抹茶をたてもてなすことです。

「お茶」は、「茶の湯」を指します。

三語とも英語では「chanoyu」「the tea ceremony」で表されます。

「茶」は「tea」です。

「休憩」の意味では「a tea break」です。

「お茶を教える」は「teach the tea ceremony」「practice the tea ceremony」です。

「お茶を濁す」は「get out of the awkward situation」です。

「茶道」の意味

「茶道」は、以下のような意味です。

①茶の湯によって精神を修養し、交際礼法を極める道のことです。

室町時代、村田珠光を祖とし、武野紹鴎を経て、千利休に至ってこれを大成しました。

禅の精神を取り入れ、簡素静寂を本体とする侘茶を広めました。

利休の子孫は、表千家・裏千家・武者小路千家の三家に分かれて今に伝わっています。

その後、多くの流派が生じました。

「ちゃどう」ともいいます。

②「茶頭」のことです。

「茶堂」とも書きます。

安土桃山時代、茶の湯を司った役をいいました。

その後、近世城中で茶事を司る役を指すようになりました。

「茶坊主」のことです。

以下のように使います。

茶道の家元 茶坊主 茶道口

「茶の湯」の意味

「茶の湯」は、客を招いて抹茶をたてもてなすことです。

懐石の饗応などをすることもあります。

「茶会」「茶の会(え)」のことです。

また、その作法です。

福沢諭吉の「福翁百話」に「隠居が茶の湯の物数奇に普請して」とあります。

以下のように使います。

茶の湯の心得のある人
茶の湯を習う 茶の湯の袱紗(ふくさ)

<茶の湯者>
茶道に達しその師匠として生活する者のことです。

「茶の湯者」ともいいます。

<茶の湯の関連語>
「野点」は、野外で茶をたてることや、その茶の湯のことです。

「野点を行う」のように使います。

「点茶」は、抹茶をたてることです。

「家で点茶する」のように使います。

「茶会」は、茶道で客を招いて抹茶をたててもてなす集まりです。

「茶会を催す」のように使います。

「お茶」の意味

「お茶」は、以下のような意味です。

①「茶」を丁寧に言う言葉です。

②茶葉のことです。

③「茶の湯」を指します。

④「仕事の合間の小休み」のことです。

⑤「お茶ひき」の略です。

洒落本・曽我糠袋に「おめへは、こんやはお茶か」とあります。

⑥九州地方の結納のことです。

必ずお茶を添えたことからそういいます。

以下のように使います。

お茶の稽古 お茶帯 お茶くみ
お茶うけ お茶子

「茶道」は 茶の湯によって精神を修養し、交際礼法を極める道のこと、 「茶の湯」は 客を招いて抹茶をたてもてなすこと、 「お茶」は 「茶の湯」を指します。

「茶道」「茶の湯」「お茶」は、類語です。

「野点」「点茶」「茶会」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「人を招き、抹茶をたててtもてなすこと、また、その作法」です。

「茶道」は、茶の湯の道のことで、茶をたてることにより、精神の修養をする芸道の一つです。

「ちゃどう」ともいいます。

「茶の湯」は、茶会を指すこともあります。

「お茶」は、「茶の湯」を略した言葉です。

話言葉です。

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