「利水」と「灌漑」と「治水」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「利水」は、水をよく流通させることをいいます。

また、水をよく利用することです。

英語では「irrigation」で表されます。

「利水工事」は「irrigation work」です。

「灌漑」は、人工的に水を引き入れて土地を潤すことです。

英語では「irrigation」「watering」で表されます。

「治水」は、河川を整備して、氾濫を防ぎ、水運や灌漑の便をよくします。

英語では「riparian work」で表されます。

「洪水に対して」の意味の場合「flood control」で表されます。

「利水」の意味

「利水」は、水をよく流通させることをいいます。

また、水をよく利用することです。

河川の水の利用を図ることです。

漢方では、体内の水の偏在を改善することをいいます。

以下のように使います。

水利事業 利水工事
水利権 水利組合

<利水剤>
漢方で用いられる薬です。

体内の水の偏在を改善する目的で用います。

「五苓散」や「真武湯」などです。

「灌漑」の意味

「灌漑」は、人工的に水を引き入れて、田畑のように、人間が利用する土地を潤すことです。

農業生産の効率化のために、土地に対して人為的に給排水することです。

水田灌漑と畑地灌漑とに大別されます。

日本では、水田灌漑が発達してきました。

現在では、総合的な水資源利用を含めた規模で考えられています。

近代灌漑は、関連分野の専門知識・技術を駆使した国土開発計画として大きく発達しました。

広い灌漑面積を持つ国は、中国・インド・アメリカなどです。

以下のように使います。

畑を灌漑する
灌漑用水

「治水」の意味

「治水」は、水流をよくして河川の氾濫などを防ぎ、運輸や灌漑の便を図ることです。

洪水を防ぎ、利用目的に合うように水を統制する施策の総称です。

以下のような施策をいいます。

洪水の調整・氾濫防御のための堤防やダム・放水路の構築
舟運のための河川の流路や川床の整備・運河の開削
農業生産の安定・発展のための灌漑排水路の整備
治水は文明の発生期からの大きな課題であり、特に農業生産を基本としてきた国では、国家政策のうちでも重要な比重を占めてきました。

近年では治水事業は、多目的ダム建設を中心とする近代的な河川総合開発によって複雑化・高度化しています。

以下のように使います。

治水が進んで洪水が減る
治山治水 治水事業

「利水」は河川の水の利用を図ること、「灌漑」人工的に水をひき入れ土地を潤すこと、「治水」は、水流をよくして河川の氾濫などを防ぎ、運輸や灌漑の便を図ること
「利水」「灌漑」「治水」「水防」は、類語です。

共通する意味は「水を利用したり、水による被害を防いだりして、人間の役に立てること」です。

「利水」は、農業や飲用に水を利用することです。

「灌漑」は、田畑を耕作するのに必要な水を水路から人工的にひき土地を潤すことです。

「治水」は、水害を防いだり、水上交通や灌漑に利用できるよう、水流や水路の整備・改良保全を行ったりすることです。

「水防」は、水害を防止し、また、その被害を少なくすることです。

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