「非情」と「非道」の違い・意味と使い方・由来や例文

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非情は「人間らしい感情を持たないこと」。

人間として多くが持っていると思われる思いやりのような、優しい感情がない状況を指しています。

非道は「人道からはずれていること」。

人間としての生き方からはずれていること、多くの人たちとは違った感情を持っている状況を指しています。

非情と多少なりとも意味は似ているのです。

「非情」の意味

非情とは、人間らしい感情を持たないことであり、人間らしい思いやりのある行動をとることができない様子を表しています。

優しさを感じられないという意味になるでしょう。

人間は生きていれば非情な決断をすべき瞬間を迎えるときが少なからずあるはずですから、非情それ自体が悪いと評価できるかは全く別の話とも言えるはずです。

「非道」の意味

非道とは、人道からはずれていることを意味しています。

つまり、人間ならば通常抱くような感情を持たず、多くが想像できない行動をとれてしまう状況を表しています。

非情と比べると、非道の方が悪い意味として捉えられやすいと言えます。

非情と非道は言葉の意味の方向性は似ていると言え、程度で区別していくのが最善でしょう。

「非情」と「非道」の用法や用例

「わが社の経営はピンチだ。

したがってリストラを敢行しないといけないだろう。

非情な決断かもしれないが、これも会社を守るためなんだ。」

「昔は拷問という刑罰が普及していたらしい。

今では想像もつかない状況だが。

当時はそういう世の中だったのだろう。

私たちからすればなんて非道な行為なんだろうと思えてきてしまうのだが。」

非情と非道は程度の違い

非情と非道に関しては、意味の方向性は似ています。

通常の人間とは違う感覚を持っている状況を表していると言えます。

しかし、どちらかと言えば非道の方がその程度が大きく、通常の人間から大きく逸れているという評価になるでしょう。

非情も非道も非難の対象になりやすい言葉ではありますけど、非道の方がより酷いと評価できるはずです。

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