白髪が多いとどうしても老けて見られるため、女性は当然のこと、男性でも髪を染める人が少なくありません。
また、ファッションとして染める人もいます。
その髪を染めるツールに「ヘアカラー」と「ヘアマニキュア」があります。
両者の性質はまったく異なっており、ヘアカラーは髪の内部から染めるもので、ヘアマニキュアは髪の表面に色を付けるものです。
染める仕組みの違い
ヘアカラーとヘアマニキュアでは髪に色を付ける仕組みが異なります。
・ヘアカラー:毛髪内部に直接色を付けます。
・ヘアマニキュア:髪の表面だけに色を付けます。
ヘアカラーは毛髪内部に直接染料を注入するため、仕上がり後の発色が良く、黒髪の場合でも好みのカラーに変えられるのが特徴です。
一方、ヘアマニキュアは髪の表面をコーティングするだけのため、明るい色の髪だけに効果が出ます。
ヘアカラーのメリットとデメリット
ヘアカラーは髪の内部から色が染まるため、いつまでもその色を保つことができ、何回も染めるという手間がかかりません。
また、その性質から黒髪でも好みの色に変えることが可能であり、ファッションカラーとしても幅広い色味の選択できます。
ただ、髪をブリーチするため、髪にダメージを与えることになり、また頭皮のトラブルを起こすことがあります。
ヘアマニキュアのメリットとデメリット
ヘアマニキュアの最大のメリットは表面をコーティングするだけのため、髪や頭皮へのダメージがほとんどないことです。
また、キューティクルの外側を包む形のため、白髪などデリケートな髪質でも使いやすく、ツヤやハリ、コシが出たように感じます。
ただし、表面をコーティングしたに過ぎず、洗髪のたびに若干色落ちするため、長持ちがしません。
染めるメカニズムの違い
ヘアカラーは髪を覆っているキューティクルを壊して中に染料を染み込ませます。
従って、髪自体の色が変わり、落ちることがありません。
ヘアマニキュアは毛髪の表面にコーティングするもので、カラーセロファンのようなイメージになります。
白い紙(白髪)にセロファンを当てるとセロファンの色になりますが、黒い紙(黒髪)にセロファンを当てても黒色のままです。