慣例は「何かを実現する際に、決まった特定の方法を毎回とっている状況のこと」。
ざっくり言えば、繰り返し何度も行われている状況を指しているものの、特に方法ややり方に関して使われることが多いです。
恒例は「定期的に何度も行われている儀式や行事のこと」。
今まで何度もやってきたので、今後もやることが予想されるものに対して使います。
「慣例」の意味
慣例とは、特定の状況において決まった方法ややり方を選ぶことを指しています。
つまり、方法ややり方が毎回同じであり、ほぼ決まっているような状況において使うのです。
その方法ややり方を絶対にとらないといけないわけではないとしても、毎回特定の方法ややり方をとっていると見られる状況があれば、それは慣例と評価できるのです。
「恒例」の意味
恒例とは、定期的に何度も行っている儀式や行事を指しています。
それを定期的にずっと行うことが絶対に決まっているわけではないとしても、気が付けば何度も行ってきたこと、これからも恐らく行うことになるだろうと思われることに関しては恒例と評価できます。
該当の儀式や行事は世の中に多くあるはずなので、いろいろな機会で使用できる言葉になるはずです。
「慣例」と「恒例」の用法や用例
「あの打者はバッターボックスに入るときには絶対に右足からと決めているらしい。
ゲン担ぎなのかもしれないけど、あの選手の慣例とも言える部分だと思う。」
「うちの会社は毎年正月になると社長が全員に年賀状を出すことになっている。
これはうちの会社の恒例行事って感じだね。
社長が社員のことを気にかけてくれているのは嬉しいんだけどね。」
慣例と恒例は対象となるものが違う
慣例と恒例はどちらも今までに同じようなことをやってきた実績のような部分を指す言葉です。
ただ、慣例は方法ややり方に対して使い、恒例は儀式や行事に対して使います。
したがって、それぞれの言葉は対象となるものが異なっているのです。
そこに気を付けながら使っていけば、慣例と恒例の使い方に関して間違える可能性は低くなるでしょう。