「皮」は、毛のついた「なまかわ」のことです。
また、一般的に物を包む薄いものを「皮」と言います。
「革」は、「なめし革」のことです。
獣皮のことです。
「皮革」は、「動物の生皮」を薬品で加工処理した革類の総称です。
「革のカバン」「革のコート」のような工業製品を指します。
広義においては、「人工皮革」や「合成皮革」も含みます。
「皮」の意味
「皮」は、動植物の皮を意味します。
とくに、獣の毛皮のことです。
動物の身を包んでいる毛のついた動物の表面を覆っている組織のことです。
毛がついて、はいだままになっている「なめしていない物」を言います。
また、「木の皮」や「ギョーザの皮」のように物を包む薄いものを一般的には言います。
「皮」は、象形文字です。
獣の皮を手ではぎとる様をかたどったものです。
英語では「Hides 」や「skins」で表します。
以下のように使います。
リンゴの皮をむく
化けの皮が?がれる
欲の皮が突っ張っている
皮をかぶる
「革」の意味
「革」は、獣皮のことです。
「なめし革」を意味します。
動物の毛皮の毛と脂肪を取り去って、柔らかく表面を滑らかにしたものです。
「革」という漢字は、「改まる」という意味を含みます。
易に於いては、六十四卦(か)の一つ「離下兌上・りかだしょう」を表します。
「旧を改めるかたち」という意味です。
「革」は象形文字です。
金文では、頭からしっぽまでをはいだ獣の「かわ」の象形です。
「動物のかわ」を意味しました。
「改」に通じ、「あらためる」という意味も表します。
英語では、「leather」で表します。
以下のように使います。
革のカバン 革のコート
革靴
「皮革」の意味
「皮革」は、動物の生皮をなめすことによって腐敗しない安定した状態にしたものを言います。
柔軟性・弾力性に富み耐熱・耐水性が高くなります。
皮革は、製品全体を指します。
動物の皮類の総省として用いられます。
日常の会話で用いられることはあまりありません。
英語では、「leather」です。
以下のように使います。
皮革製品 合成皮革 皮革工業 皮革商
<なめし>
「なめし」は狩猟時代に始まったと考えられていますが、工業的な皮革製品製造のための「なめし」は、19世紀後半から始まりました。
現在では、「タンニンなめし」と「クロムなめし」が最も多く用いられています。
まとめ
動物の皮をはいだ状態のもの一般的に「皮」と言います。
また、物を覆う薄いものを指します。
「餃子の皮」などがその例です。
毛を除去してなめしたものを「革・かわ」といい、毛をつけたままなめしたものを「毛皮・けがわ」と言います。
「皮革」という時、多くの場合工業製品を指します。
「革靴」や「革のコート」「バッグ」などを指して皮革製品といいます。