「局地戦闘機」と「艦上戦闘機」の違い・意味と使い方・使い分け

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「局地戦闘機」とは基地や艦隊の上空の防御を担当する戦闘機の事。

「攻撃力重視の戦闘機」と言い換えると分かりやすい。

旧日本軍機なら「雷電」や「紫電改」と理解すると分かりやすい。

「艦上戦闘機」とは主に艦隊の上空の防御を担当する戦闘機の事。

「空母での運用が可能な戦闘機」と言い換えると分かりやすい。

旧日本軍機なら「九六式艦上戦闘機」や「零式艦上戦闘機」(通称:零戦)と理解すると分かりやすい。

「局地戦闘機」の意味

上記にも書いた様に、主に基地や艦隊の上空の防御を担当する戦闘機の事で、主に重点を置く性能としては「攻撃力」「速力」「上昇力」「防御力」の4点に重きを置く戦闘機です。

何故かと言うと、例えば基地を攻撃しに来た敵の攻撃隊を素早く発見して、素早く撃墜する事が求められるからです。

高高度爆撃機を迎撃するには上昇能力が非常に高くないと迎撃も出来ないし、万が一被弾した時にも搭乗員の命を守るために防御力も高くないといけないのです。

近年では全天候型戦闘機や普通の戦闘機よりも一段優れたレーダー等を搭載する例も多い様ですね。

「艦上戦闘機」の意味

上記にも書いた様に、主に艦隊の上空の防御を担当する戦闘機の事で、主に重きを置く性能としては、「速度」「攻撃力」「航続距離」「通信能力」の4点重きを置く戦闘機です。

何故かと言うと、例えば艦隊を攻撃しに来た敵の攻撃隊を素早く発見して、味方艦隊を無傷の状態で敵を排除する事が求められるからです。

航続距離が求められるのは、敵艦隊や敵基地を攻撃するために飛び立つ攻撃機を護衛しなくてはいけないので、攻撃隊に随伴して敵機と空中戦を展開し母艦に帰還しなくてはいけないからです。

通信能力は、味方戦闘機隊や味方攻撃隊と連携をして護衛したり攻撃したりしなくてはいけないからです。

「局地戦闘機」と「艦上戦闘機」の用法や用例

「局地戦闘機」
用法:基地に高高度から爆撃をしてくる敵機がいた時には上昇力と速力・攻撃力の優れた局地戦闘機の出番です。

用例:我が海軍では新鋭「局地戦闘機」紫電改の生産を急いでおります。

(ある航空参謀が本当に言ったそうです。)

「艦上戦闘機」
用法:艦隊に爆撃や雷撃等の攻撃を加える敵機がいた時には、母艦から直掩機として発艦して敵機の排除につとめるのが
速度・攻撃力・通信能力の優れた艦上戦闘機の出番です。

用例:我が海軍の「零式艦上戦闘機」なら敵機よりも速いし、急降下でもなんでも出来るから大丈夫だ。

(ある零戦パイロットが言ったそうです。)

もう一つの用例:攻撃隊に随伴するなら「零式艦上戦闘機」の航続距離があれば敵機と遭遇しても空中戦をして母艦に帰ってくる燃料はあるだろう。

「攻撃力の局地戦闘機・航続距離の艦上戦闘機」

やはり局地戦闘機に求められる事は、「瞬発力」と「攻撃力」だという事がお分かりいただけたと思います。

極端に言ってしまうと、圧倒的な瞬発力と攻撃力で敵機を素早く排除する。

犠牲にする性能と言えば、「航続距離」と「運動性能」になります。

「艦上戦闘機」に求められる事は、「オールマイティーさ」及び「航続距離」という事がお分かりいただけたと思います。

極端に言ってしまうと、オールマイティーに軽快な運動性能により攻めてもよし守ってもよしそれで持って敵機を排除する。

勿論、航続距離もある程度必要とする。

犠牲にする性能と言えば、「防御力」が一番大きいが、場合によっては「航続距離」を犠牲にする場合もあります。

例としては、「零式艦上戦闘機21型」の派生型で「零式艦上戦闘機32型」というのがありますが、21型より速く、機体強度も上がりましたが航続距離の大幅な低下(1000キロ以上)でパイロットからは不評だったそうです。

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