「イモリ」と「ヤモリ」の違い・意味と使い方・使い分け

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都会はコンクリートの町になったため、見ることがめっきりなくなりましたが、その昔木の建物や池が多かった時は都会でも「イモリ」と「ヤモリ」をよく見かけました。

2匹とも名前も形も似ているため、トカゲの仲間と思っている人が少なくありません。

実際には、ヤモリは爬虫類でトカゲの仲間ですが、イモリは両生類でカエルの仲間です。

イモリとは

「イモリ」は、世界の全大陸に生息する両生類の生物です。

両生類のため、水辺や水中に住んでいます。

鱗が無く、常に湿った状態の粘膜に覆われており、手足には両生類の特徴でもあるエラが付いています。

イモリは敵から守る自己防衛手段として「テトロドトキシン」というフグと同じ毒を持っているため、手で触れた時は石鹸で洗い流すことが必要です。

ヤモリとは

家の天井や柱などに這いつくばっているのがヤモリです。

ヤモリは中国や朝鮮半島、日本に生息している爬虫類の仲間です。

ヤモリは陸上で生活し、全身が細かい鱗で覆われており、肺呼吸しているのが特徴です。

指の鱗によって垂直なガラス窓や壁、天井などに張り付くことができます。

ヤモリの卵はイモリの柔らかい卵とは違い、固い殻で覆われています。

身体の特徴の違い

イモリのお腹は毒の存在を見せるように赤くなっているのが特徴で、ヤモリのお腹は白色です。

イモリにはヤモリのようなゴツゴツとした細かい鱗がありません。

また、イモリの尾は曲がりくねっていますが、ヤモリは直線的です。

イモリには爪がありませんが、ヤモリには爪があります。

そして、イモリの眼には瞼がありますが、ヤモリには瞼が付いていません。

水辺と陸

イモリは水辺に生息し、ヤモリは陸上で生活しています。

なお、ヤモリは家に出没する害虫を餌にしていることから、「縁起のいい生き物」とされています。

また、聞いた人はいないと思いますが、ヤモリは危険を察知すると「ミー」と鳴くことがあります。

ちなみに、イモリを「井守」と書くのは、水の中で井戸を守るから、ヤモリを「家守」と書くのは、家に生息して家を守るからです。

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