「あられ」と「ひょう」、「みぞれ」の違い・意味と使い方・使い分け

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寒い冬になると雪が降りますが、実は地方によっては冬でもないのに氷の降るところがあります。

氷の降ってくる言葉に、「あられ」と「ひょう」がありますが、この2つを混同して使っている人が少なくありません。

あられとひょうは氷の大きさが違います。

一方、あられと誤解しやすいものに雨と雪が一緒に降ってくるみぞれがあります。

あられとは

「あられ」とは、雲から落ちてくる氷の粒で、直径が5mm未満のものと定義されています。

雲の中で発生した氷が、上昇気流に乗って上下動を繰り返すことで、徐々に氷の粒が大きくなります。

また、雪の周りに水滴の付いた白色不透明のものを「雪あられ」、積乱雲から降る半透明や透明の氷の粒は「氷あられ」として区別されます。

氷あられは小さい音を立てて跳ねます。

ひょうとは

「ひょう」は、あられと変わりませんが、氷の粒の大きさが直径5mm以上のものを言います。

なお、大きいものになると、数cmから10cm以上になることもあります。

また、強い上昇気流の積乱雲の中で発生するため、雷とともに落ちてくることの多いのが特徴で、落下速度は数十キロにもなります。

ひょうは初夏に発生することが多くなっています。

みぞれとは

「みぞれ」は、雨に混じって雪が降ってくることです。

上空で発生した雪が、地上近くの高い温度で溶けるとみぞれになります。

地上の気温が0℃以上、且つ上空1,500mで-6℃以上-3℃未満の時に多く発生します。

雪あられに近く、雨と雪の混ざっているのがみぞれで、雨が凍ると氷あられになります。

みぞれは雪、氷あられはあられに区分されます。

大きさや現象の違い

農作物に被害を与えるような、大粒の氷が落ちてくるのはひょうのことです。

大きいものだと、自動車の屋根を大きな音を立ててへこますこともあります。

あられは粒が小さいため、地面で軽く跳ねる程度です。

ひょうもあられも積乱雲の中で発生するため、冬ではなく初夏に見られます。

みぞれは雨の中に雪が混じっているもののことです。

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