「利口」と「利発」との違い・意味と使い方・使い分け

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利口は「頭が良い人、抜け目のない人のこと」。

「賢い」と言い換えると分かりやすい。

利発は「頭の回転の良い人のこと」。

「聡明」と言い換えると分かりやすい。

頭が良い事を表す言葉は他に「賢明」などがありますが、日常的に会話で使うのは「利口・利発」です。

「聡明・賢明」も会話で使いますが、「聡明な人物」「賢明なご判断」などやや硬い言い方になります。

利口は頭の良い人の代名詞

利口とは頭の良い事の代名詞的に使い「あの人は人一倍利口者だ」「利口な人には叶わない」、また、聞き分けの良いことで「お利口さんね」「もう少し利口になれ」などと使います。
他の意味には「抜け目がない」と言うことで「利口に立ち回る」があります。

もともと利口は「口が良く利く」意味で饒舌なこと、冗談を言うことなどの意味でした。

利発は利口で頭の回転が良いこと

利発は、「利口発明」が縮まった言葉で、才能があり頭の回転が良いことを表します。
主に子供を褒める際に使い「まだ幼いのに利発な子ですね」と使います。

「発明」はものを新たに考え出すことではなく、古い言い方で「賢い」という意味です。

その年齢にしては賢いという場合に使うのですが、誉め言葉として儀礼的に相手の子供を褒める時に使います。

利口は子供にも大人にも使いますが、利発は子供にしか使いません。

「利口」は年齢に関係なく全世代に使われる言葉で、「賢い・聡明・賢明」など頭が良いことの意味を代表する言葉として使われます。

例えば大人には「利口者」、子供には「お利口さん」と言いますが、それに対して「利発」は若年者に使い、特に幼い子供に良く使われる誉め言葉です。

「利発な大人」とは言わず「利発な子」と使います。

「利口」は頭の良い代名詞、「利発」は子供の誉め言葉

「利口」は世の中の頭のさえた言動をして、周囲から善望の的になるような人に使います。
「利口」な人は自惚れが強いものですが、そのため「小利口」「利口に立ち回る」など揶揄的にも使われます。

「利発」は大人には余り使われず、主に年齢の行かない子供に対する親への儀礼的な褒め言葉として使われます。

「随分利発なお嬢さんですね」などと言います。

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