相関関係は「データ上で共通点が見られるなど、一見すると何らかの関係がありそうな状況のこと」。
実際に関係があるとは言い切れないが、その可能性があるようなときに使います。
因果関係は「理屈で関係があると言えるような状況のこと」。
明確な根拠を持って関係性を説明することができるようなときに使う言葉と言えるのです。
「相関関係」の意味
相関関係とは、データなどを見たときに何らかの共通点が見られたため、その共通している部分こそに問題の原因がある、関係性があると思われるときに使う概念のことです。
実際にその共通している部分に本当に原因があるか?は別であり、そのように見えるだけで使うことができる言葉なので、あまり信用できる概念ではないとも言えます。
「因果関係」の意味
因果関係とは、明確な根拠を使って、ある要素が特定の問題を生じさせている原因であると、関係性があると断言できるようなときに使う概念です。
ちゃんとした理屈で説明ができるときに使うので、因果関係という概念は相関関係と比較すると非常に信用度が高いですし、いろいろな場面で非常に重要視されている考え方であると言えるでしょう。
「相関関係」と「因果関係」の用法や用例
「年齢の高さと自動車事故の発生率には相関関係があると思われがちだが、意外とそうではない。
高齢者だけではなく、若者も自動車事故はたくさん起こしているのだ。」
「犯罪の原因を根絶するには相関関係ではなく、因果関係を潰すのが大切だ。
単に犯罪者に共通している部分を探すのではなく、これは確実に犯罪に結びつく要素だと言えるものを探す必要がある。」
相関関係と因果関係は信用度が違う
相関関係は見た目的に特定の問題が起きるうえで特定の要素が原因になっていると思われる状況であり、それが本当に原因であるとは断言できないのです。
因果関係は特定の問題が起きるうえで特定の要素が明らかに原因になっている、関係性があるという根拠があり、理屈のうえで説明ができるようなときに使用するため、相関関係と比較すると信用できる考え方と言えます。