「春彼岸」と「秋彼岸」の違い・意味と使い方・使い分け

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「春彼岸」は、春分の中日の前後7日間のことです。

俳句では、単に「彼岸」という場合、特に春の彼岸を言います。

春の季語です。

「秋彼岸」は、秋の彼岸会のことです。

秋分の中日の前後一週間をいいます。

俳諧では、「秋彼岸」は秋の季語です。

単に「彼岸」は春の季語です。

「暑さ寒さも彼岸まで」「彼岸の入り」「彼岸の中日」のように使います

「彼岸」の意味

「彼岸」は、川の向こう岸のことです。

仏教では、迷いから脱して煩悩を超越した悟りの境地です。

生死の海を渡って到達する終局・理想・悟りの世界を意味します。

「涅槃」のことです。

反対語は「此岸」です。

仏教では、悩みに満ちた現実世界をいいます。

「春彼岸」「秋彼岸」は雑節の一つです。

春分・秋分の日を中日として前後7日を言います。

初日を「彼岸の入り」と言います。

春分・秋分を「中日」と言います。

終日を「彼岸あけ」と言います。

「彼岸桜」「彼岸花」「彼岸参り」「彼岸会」「彼岸には墓参りに行く」のように使います。

「春彼岸」と「秋彼岸」の英訳

「春彼岸」と「秋彼岸」は、雑節の一つです。

春分・秋分の日を中日として前後7日を言います。

「彼岸」は、彼岸に行われる仏事「彼岸会」のことです。

俳句では、単に「彼岸」というと春の季語です。

「春彼岸」は、英訳する場合「The vernal equinoctial week 」で訳されます。

「秋彼岸」は、英訳する場合「The autumnal equinoctial week 」で訳されます。

「彼岸」の「牡丹餅」

「牡丹餅」は、餅菓子の一種です。

もち米・うるち米を等量合わせて蒸し、粗くすりつぶしたものを団子にします。

それに、餡・黄な粉・ごまなどをまぶし、皿に牡丹の花をかたどって供したものです。

萩の花をかたどって供する場合もあります。

鎌倉時代の「掻餅・かいもち」が起源とされます。

江戸時代中頃から庶民に人気がありました。

春秋の彼岸の供物として作られました。

かつて、季節の花に合わせて、春彼岸には「牡丹餅」、秋彼岸には「お萩」と呼びました。

「春彼岸」「秋彼岸」は、春分・秋分の日を中日として前後7日を言う

「春分」と「秋分」は、二十四節気の一つです。

太陽の中心が春分点に来た時を「春分」、秋分点に来た時を「秋分」といいます。

「分点」は、黄道と赤道との交点です。

太陽が赤道を通過する点で、南から北に通過する点を「春分点」、北から南に通過する点を「秋分点」と言います。

「春分」は太陽暦では、3月20日ごろ、「秋分」は9月23日ごろです。

昼夜の長さがほぼ等しくなります。

「春分」「秋分」は彼岸の中日に当たります。

「春彼岸」「秋彼岸」は、春分・秋分の日を中日として前後7日を言います。

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