「自分の近くで起きている一大事に関して、自分には特に影響がないという状況」という意味で、自分の周りで火事が起きているにもかかわらず、川を挟んで向こう岸であるため、自分に対して被害が及んでくることはないと思えるような状況からきているのです。
他人事のような意味になりますが、こういうケースは長く生きていれば経験する可能性はあります。
「対岸の火事」の意味
対岸の火事というのは、自分の近くで一大事が起きているものの、その一大事に関して無関心を貫くことがしやすい状況、特に悪影響が考えづらい状況のことを指しています。
自分の身の回りで何かしらの大ごとが起きていても、それによって自分たちが直接被害を受けるようなことはないと思えれば、対岸の火事という言葉を使います。
「対岸の火事」の使い方
対岸の火事という言葉の中でも火事という災害が使われていますが、この言葉は主に災害のケースにおいて使うと馴染みやすいです。
例えば、洪水が起きたような地域に住んでいるとしても、自分はマンションの高い階に部屋があるため洪水の被害には遭っていないが、下の階の人たちや周囲の一軒家などはその被害に遭っているようなケースでは、まさに対岸の火事なのです。
「対岸の火事」の例文
「災害が起きたときに対岸の火事の状況だったらいいけど、自分たちが被害に遭う状況はやっぱり避けたいですよね。
でも、災害というのはいつどこで起きるか?分からないですし、規模も事前に完全に予測できないため、どうしても災害に巻き込まれてしまう可能性があります。
ただ、常に大きな災害が起きるかもしれないという心の準備をしておくだけでも全然違うんじゃないかな?と思えてきます。」
対岸の火事を経験することは少ないが
対岸の火事というのは、どこまでを一大事に含むか?という範囲によりますけど、そう何度も経験するものとは言えないでしょう。
ただ、実際に対岸の火事と思える状況を経験すると、どうしても他人事のような気分になってしまう人が多いということは言えるはずです。
次は自分が被害に遭うかもしれないという想像力を働かせる必要があるということです。