「ハッカー」と「クラッカー」の違い・意味と使い方・使い分け

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「ハッカー」と「クラッカー」は、同じ意味で捉えられることが多いが、大きな違いがある。

「ハッカー」は、コンピューターなど電子回路を用いているものに一般的な人よりも詳しい人のことを言う。

「クラッカー」は、「ハッカー」並の知識を用いて、その技術を悪事に使用する人のことを言う。

「ハッカー」の意味

「ハッカー」は、一般的にコンピューターを操作するためには必要のない、システムやネットワークの知識に優れ、その研究に喜びを感じたり、プログラミングをすることで喜びを感じる人のことを言います。

つまり、人よりもコンピューターなどに関しての知識が深く、またその内容を調べてさらに熟知していくことが好きな人のことを言います。

「クラッカー」の意味

「クラッカー」は、「ハッカー」と同等の知識を持ち、その知識を悪事に使う人のことを言います。

つまり、「ハッカー」はコンピューターなどを研究し、その知識が深くなることに喜びを感じる人のことを言うが、「クラッカー」は、対象が研究ではなく、得た知識を使って他社のコンピューターに侵入したりして、壊してしまったりすることに喜びを感じる人のことを言います。

「ハッカー」は悪くない人、「クラッカー」は悪い人と覚える

コンピューターを使用して、悪事をはたらく人のことを、一般的には「ハッカー」を認識している方が多いと思います。

ただ、本当は少し違いがあり、その認識の間違いが「ハッカー」の活動の場を狭めてしまっています。

本来は「ハッカー=コンピューターを使って悪事をはたらく人」ではなく、「ハッカー=一般の人よりもコンピューターに詳しい人」というのが正しい認識です。

一方、ハッカー並の知識を持って、悪事をはたらく人のことを「クラッカー」と言います。

「ハッカー」は、悪いことをする人という認識は間違いで、実際はその知識や技術を使って、仕事をしている人が多いのが現状です。

ですから、間違った認識をしたままにしてしまうと、せっかくの「ハッカー」の知識や技術を有効に使うことができなくなってしまうので、正しく認識する必要があります。

難しく考えてしまうよりも、「ハッカー=悪くない人」、「クラッカー=悪い人」と認識しておくと、間違えずにいられるのと思います。

「ハッカー」は悪くない人、でも「クラッカー」とは紙一重

ここまでのお話のとおり、「ハッカー」はコンピューターなどに詳しく、その研究などに喜びを感じる人のことを言います。

また、「クラッカー」は、「ハッカー」並の知識を持ち、その技術を悪用する人のことを言います。

ただこの「ハッカー」と「クラッカー」ですが、実は紙一重な部分もあります。

というのも、悪事をはたらく「クラッカー」は、もともとコンピューターなどに詳しいという「ハッカー」であることが多いからです。

はじめのうちはコンピューターの研究に喜びを感じている人も、それだけでは物足りなくなってしまい、その知識で何かできないか?と考える人が多いのも現実としてあります。

その方向が、会社のためになることや、自分のためになることであれば「ハッカー」としていられるのですが、それが悪いことに使うという意識に変わってしまうと、「クラッカー」になってしまうので、周りにそういった人がいたら、注意しておくのがいいと思います。

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