「一挙手一投足」の意味と使い方・由来や例文

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「一挙手一投足」とは細かい一つ一つの動作を表し、そこから些細な動き、わずかな努力という表現で使われます。

例えば見逃せないような試合の場面や、舐めるように相手を監視するときなど人物に対して使用されます。

野球の実況中継などで耳にする事があり、聞き馴染みのある言葉ではありますが、日常会話では使う場面が少ないかもしれません。

「一挙手一投足」の意味

「一挙手一投足」はそのままだと、一度だけ手を挙げて足を動かすという意味になりそこから転じて、わずかな努力や少しばかり骨を折ることを表します。

言葉の由来は、かつて中国の男性が難関試験に挑む際、推薦者が必要であったにも関わらず身分の関係で得ることが出来ませんでした。

そこで彼は試験管に「あなたが私に協力するとしても、それは一挙手一投足の労にすぎません」と推薦者になってほしいというお願いの手紙を書きました。

彼は見事合格し、この事を記録した書物からわずかな努力という言葉の意味を持つようになりました。

また「一挙手一投足」はもう一つ意味をもち、細かな一つ一つの動作や行動等を表す表現として用いられます。

「一挙手一投足」の使い方

「一挙手一投足」の些細な努力という意味の使い方には「あの人は自分勝手で、人の為なら一挙手一投足の労さえ費やさない」「成功の為に一挙手一投足の労さえ惜しまず努力しよう」等「?の労」がセットになる事が多いです。

またもう一方の細かな動きという意味では「歴史的瞬間を見逃さないよう、一挙手一投足に注目です」や「愛していたはずが、今では一挙手一投足が気に入らない」等、比較的に聞き馴染みのある使い方をします。

「一挙手一投足」の類語

「一挙手一投足」の類語には「一挙一動」があります。

これは細かな動きという意味と似ていますが、「一挙一動」は大きな動きに使う表現です。

例えば瞬きをしていることや、指がトントンと動いている事等は細かいうごきなので「一挙手一投足」、手を大きく振っていたり、足を揺すったりしている仕草は「一挙一動」にあたります。

「一挙手一投足」は意外と日常会話にも使える

冒頭では日常会話では使う場面が少ないと記しましたが、意味が分かると馴染みの深い言葉です。

特にわずかな努力という意味は仕事や様々な場面で使えます。

細かな動きと意味に関してもスポーツ以外の活用法があり、言葉の幅が広くなりますね。

「一挙一動」と使い間違わないように正しく理解して、ぜひ上手く活用してみて下さい。

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