四面楚歌は「周りに自分の味方がいない状態、自分に対して反対の人間ばかりの状態であること」。
基本的に自分を助けてくれる人がいなくて、反対者ばかりであるということです。
孤立無援は「周りに自分が頼れる人間がいない状態、一人ぼっちである状態のこと」。
周りに敵がいるわけではないですが、自分を助けてくれる人が誰もいない状態のことです。
「四面楚歌」の意味
四面楚歌とは、自分の周りの人間が敵ばかりであり、自分に対して反対の意思を持っている人間ばかりという状態です。
そういった状況では、当然助けてくれるということは期待できませんし、非常に過酷な状況であると言えるのです。
自分を取り囲む人たちが敵であるというのは、四面楚歌という言葉の定義の1つのポイントにはなるでしょう。
「孤立無援」の意味
孤立無援とは、自分の周りに助けてくれる人がいない状態であり、頼れる人が誰もいないという状況のことです。
ただ、周りに敵ばかりいるという状況ではないため、四面楚歌よりは状況としてはマシと言えます。
一人ぼっちなので過酷な状況には変わりないですが、反対者がいないという部分に関しては孤立無援の特徴とも言えるのです。
「四面楚歌」と「孤立無援」の用法や用例
「現実で四面楚歌みたいな状況があったら、すぐにでも逃げ出したくなるだろうな。
周りが自分にとっての敵しかしない状況というのは想像しただけで耐えられないと感じるよ。」
「僕は大学生のときには友達がいなかったから、勉強などは誰にも頼ることもできず孤立無援の状態だったんだ。
自分1人で全てなんとかしないといけなかったから、本当に大変だったよ。」
四面楚歌と孤立無援は頼れる人がいない点は共通
四面楚歌と孤立無援はともに周りに自分にとって助けとなる存在が誰もいないという点では共通しています。
しかし、四面楚歌は敵ばかりであり、一人ぼっちである孤立無援よりも状況的に厳しいと言え、どちらも過酷ではあるものの、四面楚歌の方が当人にとっては避けたいと状況と言えるはずです。
現実において、周りが敵しかいない状態というのはそうはありませんが。