「自粛」と「中止」と「自重」の違い・意味と使い方・使い分け

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「自粛」は、自分で自分の行いをつつしむことです。

「自粛を促す」「報道を自粛する」のように使います。

「中止」は、物事を途中で止めることをいいます。

または、いったん計画しながら止めることを指します。

「雨天のため中止する」「中止未遂」「中止法(文章の表現方法)」のように使います。

「自重」は、自分の行いをつつしんで、軽々しく振舞わないことをいいます。

「息子の自重を望む」「隠忍自重」のように使います。

また、自分の品位を保って、みだりに卑下しないことを指します。

「自尊自重の念」のように使います。

さらに、自分の体を大切にして、健康を損なわないようにすることをいいます。

「自愛」と同じ意味です。

「ご自重ください」のように使います。

「自粛」の意味

「自粛」は、自ら進んで行動や態度をつつしむことをいいます。

「自粛」の類語は、「自重」「自戒」があります。

共通の意味は、「自分の行動や態度をつつしむこと」です。

「自粛」は、差し控えること、または、遠慮することです。

「自重」は、慎重に構えることです。

「ご多忙の折ご自重ください」のように自分の体を大切にすることを意味します。

「自戒」は、自分自身を戒め律することをいいます。

以下のように使います。

「自粛」・・・「業界内で自粛を申し合わせる」「深夜営業を自粛せよ」「自粛を求める」
「自重」・・・「穏忍自重」「自戒自重」「チャンスが訪れるまで自重せよ」「自重を求める」「業界が訪問販売を自重する」「政治献金を自重する」
「自戒」・・・「持って自戒すべし」「自戒の念が強い」「自戒を求める」

英語で訳される場合、「Self-restraint/ self-control/ restrain oneself 」で訳されます

「中止」の意味

「中止」は、進行していた物事を途中で止めることです。

予定していた催し事などを取りやめることを指します。

「中止」の類語は、「休止」「中断」です。

共通する意味は、「物事のある状態がとぎれること」です。

「中止」は、行っている事、または行おうとすることをやめて、それ以上行わないことをいいます。

「休止」は、活動を一時的に止めること。

再開される可能性を含みます。

「中断」は、行っていたことを一時的に止めること。

再開される可能性を含みます。

「交渉が中断する」のように自動詞として用いられる場合があります。

以下のように使われます。

「中止」・・・「実験を中止する」「試合中止」「運動会は中止になった」「開発計画を中止した」「旅行を中止する」
「休止」・・・「作業を休止する」「休止府」
「中断」・・・「話が中断する」「交渉を中断する」

英訳の場合、「Cancellation/ discontinuance/ suspension /stop 」で訳されます。

「自重」の意味

「自重」は、自分の品位を重んじ、むやみに卑下しないことをいいます。

「自尊自重の念が強い」のように使います。

または、軽はずみにならないように、言動をつつしむことを指します。

「自戒自重」「隠忍自重」のように使います。

さらに、自分の体を大切にすることをいいます。

「くれぐれもご自重ください」のように使います。

「自粛」の類語は、「自重」「自戒」があります。

共通の意味は、「自分の行動や態度をつつしむこと」です。

「自重」は、慎重に構えることです。

「ご多忙の折ご自重ください」のように自分の体を大切にすることを意味します。

「自粛」は、差し控えること、または、遠慮することです。

英訳する場合、「Be prudent/ not act rashly/ take care of yourself 」で訳されます。

「自粛」は自ら遠慮し取りやめること、「中止」はそれ以上行わないこと、「自重」は慎重に構えること
「自粛」「中止」の共通する意味は、「物事のある状態がとぎれること」を指します。

「自粛」は、行っていることを差し控えること、または、遠慮することを意味します。

「中止」は、行っている事、または行おうとすることをやめて、それ以上行わないことです。

「自重」は、慎重に構えることです。

また、自分の体を大切にすることを意味します。

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