「内臓」と「内蔵」の違い・意味と使い方・使い分け

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「内臓」は心臓や肝臓など動物の内部器官のことを言います。

「内蔵」は、内部に備えていることを言います。

意味内容は完全に異なっていて、重なる部分や曖昧な部分はありません。

その意味では、似た言葉の範疇には入らないかもしれません。

「内臓」の意味

動物の体内にある器官のことを意味しますが、通常胸腔内および腹腔内にある器官のことを指します。

頭蓋骨のなかにある脳は内臓とはいいません。

古来漢方医学では、内臓を総称して五臓六腑と言われてきました。

五臓は、肺・心・肝・腎・脾を指し、六腑は、胆・胃:小腸・大腸・膀胱・三焦を指します。

「内蔵」の意味

或るものが或るものを、その内部に収蔵していることを意味します。

或るのもとしては、具体的な物体に関して使用されることが多いのですが、抽象的なものに関しても使用される場合があります。

類似語として「内包」や「内在」があります。

「内臓」と「内蔵」の用法や用例

「内臓」の用例
ー彼は内臓が弱い。

ー最近内臓脂肪が気になり始めました。

「内蔵」の用例
-ドローンにはカメラが内蔵されています。

-昔、電卓を内蔵したソロバンという興味深い製品がありました。

-今日は、日本社会が内蔵している問題について議論していただきます。

(抽象的なものに使われる例です)

まとめ

意味する内容が異なっていて曖昧さがないため誤解が生じる余地はありません。

しかし漢字がよく似ているため、書き言葉として用いられる場合、特にキーボードで入力したものを変換する場合、しばしば混用が見受けられます。

充分注意したいものです。

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